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しるく【著く】 の意味

  1. [副]《形容詞「しる(著)し」の連用形から》はっきり見えるさま。
    • 「さまざまな色を重ねた袖口が、夜目にも―こぼれ出して来た」〈谷崎・少将滋幹の母〉
  • しるく【著く】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・い、野に山に、標石、奥津城のある処、昔を今に思い出したような無縁墓、古塚までも、かすかなしめっぽい苔の花が、ちらちらと切燈籠に咲いて、地の下の、仄白い寂しい亡霊の道が、草がくれ木の葉がくれに、暗夜には著く、月には幽けく、冥々として顕われる。

      泉鏡花「縷紅新草」

    • ・・・ 小沢は両親も身寄りもない孤独な男だったが、それでも応召前は天下茶屋のアパートに住んでたのだから、今夜、大阪駅に著くと、背中の荷物は濡れないように駅の一時預けにして、まず天下茶屋のアパートへ行ってみた。

      織田作之助「夜光虫」

    • 朝から降り出して、大阪から船の著く頃にはしとしと牡丹雪だった。

      織田作之助「雪の夜」