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せち【切】 の意味

  1. [形動ナリ]
  1. 深く心に感じるさま。痛切だ。
    • 「物の興―なるほどに、御前に皆御琴ども参れり」〈・藤裏葉〉
  1. 非常に大切だ。重大だ。
    • 「忍びてものし給へ。―なること聞えむ」〈宇津保・国譲下〉
  1. 心をこめてするさま。熱心だ。
    • 「商人の一銭を惜しむ心―なり」〈徒然・一〇八〉
  1. (「せちに」の形で副詞的に用いて)心に深く思いこむさま。ひたすら。極力。いちずに。どうしても。
    • 「女、家を見せじと思ひて―に怨じけり」〈平中・二五〉
  • せち【切】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・これは勿論一つには、彼の蒲柳の体質が一の不摂生を許さなかったからもありましょうが、また一つには彼の性情が、どちらかと云うと唯物的な当時の風潮とは正反対に、人一倍純粋な理想的傾向を帯びていたので、自然と孤独に甘んじるような境涯に置かれてしま・・・

      芥川竜之介「開化の良人」

    •  彼は、秋になりった空の様子をガラス窓越しに眺めていた。

      有島武郎「親子」

    • ・・・ 幸に箸箱の下に紙が見着かった――それに、仮名でほつほつとと書いてあった。

      泉鏡花「瓜の涙」