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いち‐ねん【一念】 の意味

  1. ひたすら心に深く思いこむこと。また、その心。「親の一念が通じる」
  1. ふと思うこと。
    • 「―なりとも悔ゆる心を発 (おこ) すべきなり」〈発心集・五〉
  1. 仏語。
  1. ㋐非常に短い時間。瞬間。
    • 「ただ今の―、空しく過ぐる事を」〈徒然・一〇八〉
  1. ㋑一度の念仏。仏の救済を信じて唱えた一声の念仏。
    • 「臨終の―は百年の業に勝る」〈往生要集・中〉

いち‐ねん【一念】の慣用句

  1. 一念岩をも通す
    • 強い信念をもって物事に当たれば、どんな事でも成し遂げることができる。
  1. 一念天に通ず
    • 物事を成し遂げようと一心になれば、それが天に通じて、必ず成功する。
  1. いちねんおうじょう【一念往生】
    • 臨終のときに一度だけ阿弥陀仏を念ずれば、極楽に往生するということ。
    • 浄土真宗で、阿弥陀仏の名号を唱えていれば極楽に往生できるということ。
  1. いちねんぎ【一念義】
    • 浄土宗の一派で、法然(ほうねん)門下の幸西らの異端的主張。極楽に往生するには信心だけでよく、念仏を必要としないと説く。⇔多念義(たねんぎ)
  1. いちねんけしょう【一念化生】
    • 仏語。心を集中して念じることにより、他の姿に生まれ変わること。
  1. いちねんごひゃくしょう【一念五百生】
    • 仏語。ただ一度妄想を心に抱いただけで、五百回も生死を重ねる輪廻(りんね)の報いを受けること。
  1. いちねんさんぜん【一念三千】
    • 天台宗の教旨で、日常の人の心の中には、全宇宙の一切の事象が備わっているということ。
  1. いちねんしょうみょう【一念称名】
    • 仏語。
    • 心から阿弥陀仏を信じ、その名号を唱えること。一念唱名。
    • 1回だけ阿弥陀仏の名号を唱えること。
  1. いちねんふしょう【一念不生】
    • 仏語。心中に一つの妄念さえ起こらない境界(きょうがい)
  1. いちねんほっき【一念発起】
    • [名](スル)
    • あることを成し遂げようと決心する。「―して芸道に励む」
    • 仏語。一心に悟りを求める心を起こすこと。
  • いち‐ねん【一念】の例文

    出典:青空文庫

    • 唯我等が一念なり。

      芥川竜之介「俊寛」

    • ・・・「さあね、それがね、恥かしさと死ぬ気の、一念で、突き破ったんでしょうか。

      泉鏡花「古狢」

    • 一念深く省作を思うの情は増すことはあるとも減ることはない。

      伊藤左千夫「春の潮」