• で始まる
  • で一致する
  • で終わる
  • を説明文に含む
  • を見出しに含む

そっ‐ち【×方】 の意味

  1. [代]《「そち」の促音添加》中称の指示代名詞。「そちら」よりもややくだけた感じの語。「いま其方へ行くから待っててくれ」「悪いのは其方だ」→そちら

そっ‐ち【×方】の慣用句

  1. そっちこっち【其方此方】
    • 《「そちこち」の促音添加》
    • [代]そちこち」に同じ。「―で虫が鳴く」
    • [副]そちこち」に同じ。
      「ちっと起こしたとって、―言やあがるから」〈洒・甲駅新話〉
    • 「もう―夜が明けるだらう」〈洒・廓宇久為寿〉
  1. そっちのけ【其方退け】
    • [名・形動]
    • かまわずにほうっておくこと。また、そのさま。「勉強を―にして遊ぶ」
    • 本職をしのぐこと。また、そのさま。そこのけ。「玄人(くろうと)―の腕前」
  • そっ‐ち【×方】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・上使の趣は、「其方儀乱心したとは申しながら、細川越中守手疵養生不相叶致死去候に付、水野監物宅にて切腹被申付者也」と云うのである。

      芥川竜之介「忠義」

    • ・・・ 思わず、そのとき渠は蹲んだ、そして煙草を喫んだ形は、――ここに人待石の松蔭と同じである―― が、姿も見ないで、横を向きながら、二服とは喫みも得ないで、慌しげにまた立つと、精々落着いて其方に歩んだ。

      泉鏡花「瓜の涙」

    • ・・・好き連と思い伴いて道すがら語りけるは、ここには朱の盤とて隠れなき化物あるよし、其方も聞及び給うかと尋ぬれば、後より来る若侍、その化物はかようの者かと、俄に面替り眼は皿のごとくにて額に角つき、顔は朱のごとく、頭の髪は針のごとく、口、耳の脇まで・・・

      泉鏡花「遠野の奇聞」