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そ‐の【×其の】 の意味

  1. [連体]《代名詞「そ」+格助詞「の」から》
  1. 空間的、心理的に聞き手に近い人や物をさす。「―男は何者だ」「―服はどこで買いましたか」
  1. 聞き手が当面している事柄や場面をさす。今の。「―仕事が終わったら、次を頼むよ」「―調子で進めてください」
  1. 現在、話に出ている、または、話に出たばかりの事柄をさす。「―日はとても暑かった」「―話はもうやめよう」
  1. 全体をいくつかに分けた中の、ある部分をさす。「―一、―二」
  1. [感]すらすら言えないときなどに、つなぎに発する語。「まあ、―、何て言うか」「ほら、―、例の件ですが」

そ‐の【×其の】の慣用句

  1. 其の足で
    • ある場所に行き、そこからそのまますぐに別の所へ行くさま。「駅へ人を送って行った―買い物をしてくる」
  1. 其の気になる
    • そうしようという気持ちになる。また、相手に言われた通りの気持ちになる。「引っ越すつもりはなかったが、いつの間にか―・った」「必ずできると言われて―・る」
  1. 其の罪を憎んで其の人を憎まず
    • 《「孔叢子」刑論から》罪は憎むべきであるが、その罪を犯した人は憎むべきではない。
  • そ‐の【×其の】の例文

    出典:青空文庫

    •  ドゥニパー湾の水は、照り続く八月の熱で煮え立って、総ての濁った複色の彩は影を潜め、モネーの画に見る様な、強烈な単色ばかりが、海と空と船と人とを、めまぐるしい迄にあざやかに染めて、其の総てを真夏の光が、押し包む様に射して居る・・・

      有島武郎「かんかん虫」

    • ・・・家計の困難を悲むようなら、なぜ富貴の家には生れ来ぬぞ……その時先生が送られた手紙の文句はなお記憶にある……其の胆の小なる芥子の如く其の心の弱きこと芋殻の如し、さほどに貧乏が苦しくば、安ぞ其始め彫ちょうい錦帳の中に生れ来らざりし。

      泉鏡花「おばけずきのいわれ少々と処女作」

    • ・・・女の顔は浅黒いのが宜いというけれど、これとて直ちにそれが浅黒いと見えるのでは無く、白い下地が有って、始めて其の浅黒さを見せるのである。

      泉鏡花「白い下地」