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田の用水として、水の流れをせき止めてためてある所。井堰 (いせき) 。

京都府南部、綴喜 (つづき) 郡の地名。左大臣橘諸兄 (たちばなのもろえ) 別荘を置いた所。西流する玉川山吹と蛙の名所として知られた。[歌枕

「かはづなく—の山吹散りにけり花のさかりにあはましものを」〈古今・春下〉

[感]

  1. 対象をある行動に誘ったり、促したりする気持ちを表す。さあ。どうぞ。

    1. 「—、君も書い給へ」〈若紫

  1. 思い立って行動しようとする気持ちを表す。さあ。どれ。いざ。

    1. 「橘の古婆の放髪 (はなり) が思ふなむ心愛 (うつく) し—我は行かな」〈・三四九六〉

  1. 強く心に感じたときの気持ちを表す。いや。いやもう。

    1. 「—、あな心憂」〈・一三八〉

  1. 自分の心にそぐわないとき、また相手同意できないときなど、否定的な気持ちを表す。いや。さあ。

    1. 「—、さも侍らず」〈大鏡・序〉

  1. 改まって事柄を述べるときに用いる。さて。そもそも。

    1. 「—、またいみじく侍りしことは」〈大鏡・道長下〉

[接助]活用語の未然形に付く。
  1. 打消しを表しながら下に続ける意を表す。…ないで。…ずに。

    1. 「問ひも致さ—、不念 (ぶねん) なことを致いた」〈虎明狂・末広がり

  1. (「いでは」「いでも」の形で)打消しの仮定条件を表す。…なくても。

    1. 「わたしや子供は何着—も、男は世間が大事」〈浄・天の網島

[補説]「ずて」が音変化した打消しの助詞「で」の前に伴われるn音が独音の母音iに転じて成ったという。
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