[動ラ四]《「つかえまつる」の音変化で、主として平安時代に用いた》
  1. 仕える」の謙譲語。

    1. ㋐お仕え申し上げる。

      「昔、二条の后に—・る男ありけり」〈伊勢・九五〉

    2. ㋑お供申し上げる。奉仕する。

      「行幸には…世に残る人なく—・り給へり」〈・紅葉賀〉

  1. する」「おこなう」の謙譲語。尊者のために、何かをする。してさしあげる。また、お作り申し上げる。

    1. 「この歌は…召し上げられて—・れるとなむ」〈古今・秋下・左注

  1. 会話に用いる)「する」「おこなう」を聞き手に対しへりくだる気持ちをこめて丁重にいう。いたします。つかまつる。

    1. 「狐の—・るなり」〈・手習〉

  1. (補助動詞)

    1. ㋐他の動詞に付いてその動作を尊者のためにする謙譲の意を添える。…してさしあげる。…申し上げる。

      「心にまかせたる事、ひきいだし—・るな」〈・澪標〉

    2. ㋑(会話に用いる)他の動詞に付いて、その動作を聞き手に対しへりくだる気持ちをこめて丁重にいう。…いたします。…ます。

      片目もあき—・らでは」〈・三一四〉

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。