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つる‐べ【釣瓶】 の意味

  1. 《「吊 (つ) る瓮 (へ) 」の意》井戸水をくむために、縄や竿 (さお) などの先につけておろす桶 (おけ) 。

つる‐べ【釣瓶】の慣用句

  1. つるべおとし【釣瓶落(と)し】
    • 釣瓶を井戸の中へ落とすときのように、まっすぐにはやく落ちること。特に、秋の日のたちまち暮れてしまうさまをたとえていう。「秋の日は―」 秋》「―といへど光芒しづかなり/秋桜子
  1. つるべざお【釣瓶竿】
    • 釣瓶を取り付けてある竿。
  1. つるべずし【釣瓶鮨】
    • 吉野川のアユで作った早鮨。酢でしめたアユの腹に鮨飯を詰め、釣瓶形の桶(おけ)に入れて押したもの。奈良県下市(しもいち)の名産。弥助(やすけ)鮨。
  • つる‐べ【釣瓶】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・夕餉前のわずかな時間を惜しんで、釣瓶落としに暮れてゆく日ざしの下を、彼らはわめきたてる蝙蝠の群れのように、ひらひらと通行人にかけかまいなく飛びちがえていた。

      有島武郎「卑怯者」

    • ・・・私はちょっと其処へ掛けて、会釈で済ますつもりだったが、古畳で暑くるしい、せめてのおもてなしと、竹のずんど切の花活を持って、庭へ出直すと台所の前あたり、井戸があって、撥釣瓶の、釣瓶が、虚空へ飛んで猿のように撥ねていた。

      泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」

    • ・・・ 敷居の外の、苔の生えた内井戸には、いま汲んだような釣瓶の雫、――背戸は桃もただ枝の中に、真黄色に咲いたのは連翹の花であった。

      泉鏡花「雛がたり」