印する（いんする）とは？意味・読み方・使い方

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いん・する【印する】
の解説

［動サ変］［文］いん・す［サ変］

１印 (いん) や型を押す。「契約書に—・する」

２しるしを残す。跡をつける。また、しるしが残る。「未踏の地に第一歩を—・する」
1. 「轍 (わだち) の跡は深く軟かい路に—・して」〈花袋・春潮〉

３影や光を他の物の上に届かせる。また、影や光が物の上に現れる。
1. 「赤土の上に網のような模様を—・している」〈鴎外・灰燼〉
2. 「月の光はくっきりと地に—・して」〈独歩・少年の悲哀〉

４強い印象を与える。
1. 「此時ほど我心に…、意味ありげなる趣を—・したことはない」〈独歩・悪魔〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

印するの例文(7)

出典：青空文庫

･･･影がはっきりと地上に印するようになった。振り向いて西の空を仰ぐと阿･･･国木田独歩「忘れえぬ人々」
･･･張り渡した錫箔の上に印するもので、今から見ればきわめて不完全なもの･･･寺田寅彦「蓄音機」
･･･涯には独特固有の跡を印するに足るべきものは、何一つありはしなかった･･･永井荷風「西瓜」

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