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にゅう‐ばい〔ニフ‐〕【入梅】 の意味

  1. 雑節の一。太陽の黄経が80度に達した日で、6月11日ごろ。気象では梅雨に入る日をさし、地域や年により異なる。つゆいり。 夏》「入梅や墓さむげなる竹のつゆ/芭蕉」⇔出梅
  • にゅう‐ばい〔ニフ‐〕【入梅】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・今年は朝顔の培養に失敗した事、上野の養育院の寄附を依頼された事、入梅で書物が大半黴びてしまった事、抱えの車夫が破傷風になった事、都座の西洋手品を見に行った事、蔵前に火事があった事――一々数え立てていたのでは、とても際限がありませんが、中でも・・・

      芥川竜之介「開化の良人」

    • ・・・んや、誰も島屋の隠居には片づき人がなかったので、どういうものでございますか、その癖、そうやって、嫁が極りましても女房が居ましても、家へ顔を出しますのはやっぱり破風から毎年その月のその日の夜中、ちょうど入梅の真中だと申します、入梅から勘定して・・・

      泉鏡花「政談十二社」

    • ・・・        * 夕暮よりも薄暗い入梅の午後牛天神の森蔭に紫陽花の咲出る頃、または旅烏の啼き騒ぐ秋の夕方沢蔵稲荷の大榎の止む間もなく落葉する頃、私は散歩の杖を伝通院の門外なる大黒天の階に休めさせる。

      永井荷風「伝通院」