1. 五十音図ハ行の第1音。咽頭の無声摩擦子音[h]と母音[a]とから成る音節。[ha]

  1. 平仮名「は」は「波」の草体から。片仮名「ハ」は「八」の全画から。

[補説](1) 「は」は、古くは両唇の無声摩擦子音[Φ]と母音[a]とから成る音節[Φa]であり、さらに奈良時代以前には[pa]であったかともいわれる。室町時代末までは[Φa]であったが、江戸時代に入り、[ha]となった。(2) 「は」は、平安時代半ば以後語中語尾では、一般に[wa]と発音されるようになった。これらは、歴史的仮名遣いでは「は」と書くが、現代仮名遣いでは、助詞「は」以外はすべて「わ」と書く。

洋楽音名の一で、日本音名の第1音。

刃物のふちの薄くて鋭い、物を切ったり削ったりする部分。「刀の—がこぼれる」

  1. 鳥・虫などのはね。「尾—打ち枯らす」「—うちわ」

    1. 空蝉の—にをく露の木隠れて忍び忍びに濡るる袖かな」〈空蝉

  1. 矢につける鳥のはね。方向固定する役割をする。矢羽根。「鷹 (たか) の—の矢」

  1. 茶の湯の釜で、胴回りに鍔 (つば) のように薄く張り出した部分

  1. 一つのもとから分かれ出た、流儀傾向態度を同じくするそれぞれの仲間系統。「党内に新しく—を立てる」

  1. 接尾語的に用いて、仲間系統を表す語の下に付き、そのような性格傾向をもったものの意を表す。「主流—」「印象—」「鷹 (たか) —と鳩—」

舞楽や能などで、1曲全体または1曲中の舞などを序・破・急の三つに分けた場合、その中間の部分。→序破急

植物の茎や枝につき、光合成蒸散を主な役割とする器官。秋に落葉するものと越冬するものがある。ふつう緑色で、葉身葉柄托葉の3部分からなり、葉身の形から単葉複葉とに分けられる。「青々と—が茂る」「街路樹が—を落とす」

  1. 鳥類以外の脊椎動物の口の中にあって、食物の保持・咀嚼 (そしゃく) や攻撃防御関与する硬い器官。人間では言語の発声にも関与し、乳歯が生え換わると永久歯が出る。顎骨 (がっこつ) に上下2列に並んで生え、歯髄象牙質が覆い、さらに歯冠エナメル質に、歯根セメント質に覆われる。歯牙 (しが) 。「—が抜ける」「白い—を見せて笑う」

  1. 器具機械の縁に並ぶ細かい刻み目。「のこぎりの—」「櫛 (くし) の—が欠ける」

  1. 下駄足駄の台につけて土を踏む板。「下駄の—を入れる」

  1. 写真植字で、文字間または行間の単位。一歯は一級と同じで、4分の1ミリ。→3

  1. 物のはし。へりの部分。はた。「口の—」「山の—に昇る月」

  1. はんぱなこと。また、そのもの。はした。「—数」

  1. 武力権力によって国を統一し、治めること。「天下に—を唱える」

  1. 競技などで優勝すること。「強豪チームが—を競う」

[感]

  1. かしこまって応答するときに用いる語。はっ。「—、承知いたしました」

  1. ややかしこまって聞き返すときに用いる語。はあ。「—、なんとおっしゃいましたか」

  1. 大声で笑う声。あはは。

    1. 「人皆—と笑ひけり」〈宇治拾遺・五〉

  1. 不審を感じたり、当惑したりしたときに発する語。はて。

    1. 「—、これはいかなこと、ちごにおなりやったは」〈虎清狂・薬水

[係助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連用形、助詞などに付く。
  1. 判断主題提示する意を表す。「犬—動物だ」「教育—国民の義務である」

    1. 「黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引 (すそび) き行く—誰 (た) が妻」〈・一六七二〉

  1. ある事物を他と区別して、または対比的に取り立てて示す意を表す。「風—強いが、日—照っている」

    1. 「夕されば小倉の山に鳴く鹿—今夜 (こよひ) —鳴かず寝 (い) ねにけらしも」〈・一五一一〉

  1. 叙述内容、またはその一部分を強調して明示する意を表す。「喜ばずに—いられない」「やがてわかって—くれるだろう」

    1. 「死を恐れざるに—あらず、死の近きことを忘るるなり」〈徒然・九三〉

  1. 文末にあって)感動詠嘆を表す。…ことよ。…だなあ。…よ。

    1. 「されど、門の限りを高う作る人もありける—」〈・八〉

  1. (形容詞・打消しの助動詞「ず」の連用形に付いて)順接の仮定条件を表す。…のときは。…の場合は。…ならば。

    1. 「験 (しるし) なきものを思はず—一坏 (ひとつき) の濁れる酒を飲むべくあるらし」〈・三三八〉

[補説]係助詞「は」は現在では「わ」と発音するが、「は」で表記するのが普通。格助詞「を」、また「ときに」に付くときは、音変化して「をば」「ときんば」の形をとることもある。4については終助詞とする説もある。また、5については近世初期以降には「は」が音変化して、「くば」「ずば」の形をとることもあり、「ば」を接続助詞と解して仮定条件を表すこともあった。→をばときんばずばては

ブータン西部都市。ハ県の県都標高2730メートル。ハ川沿いの谷間に位置する。中国との国境に近く、インド軍が駐留する。古くからインド、チベットとの交易の拠点となり、同国の西の玄関口として発展。1960年代以降、国境封鎖が続いている。周辺には農地が広がる。

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