[形動][文][ナリ]
  1. 数量程度価値時間などがほんのすこしであるさま。副詞的にも用いる。「—な金の事でいがみ合う」「—な食料しかない」「—に制限重量をオーバーする」「ここから—10分の距離

  1. (多く「わずかに」の形で用いて)そうするのがやっとであるさま。かろうじて。「—に記憶している」「—に難を逃れた」

  1. ささやかで粗末なさま。

    1. 「—なる腰折文つくることなど習ひ侍りしかば」〈・帚木〉

[用法]わずか・[用法]かすか——「わずかな(かすかな)痛み」「わずかに(かすかに)息をしている」など、程度が少ない意では相通じて用いられる。◇「わずか」は数量価値時間など具体的な事柄について多く使う。「わずかなすき間」「わずかなことが原因対立する」「乗り換え時間はわずか5分しかない」◇「かすか」は色・音・匂いなど感覚的な事柄について使うことが多い。「かすかに助けを呼ぶ声がする」「ほおにかすかな赤みがさす」「かすかに香水が匂う」◇「わずかな記憶」は断片的に残る記憶であり、「かすかな記憶」は、あいまいなはっきりしない記憶である。

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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