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あく‐しょ【悪所】 の意味

  1. 山道・坂道などの険しい所。難所。
  1. 江戸時代、遊里と芝居町をさしていった語。悪所場。
  1. 生あるものが現世の悪業のむくいによって死後行くところ。
    • 「皆々御心の向けやうによりて、善所へも行き、―へも生まるるなり」〈仮・竹斎・上〉

あく‐しょ【悪所】の慣用句

  1. あくしょおち【悪所落ち】
    • 遊里へ行くこと。
      「礼場(れいば)(=葬儀場)よりすぐに―の内談」〈浮・一代女・三〉
  1. あくしょおとし【悪所落とし】
    • 馬に乗って険しい坂道を走り降りること。また、それに巧みな人。
      「究竟の荒馬のり、―」〈平家・九〉
  1. あくしょがね【悪所金】
    • 遊里などで使う金。遊興費。悪性金(あくしょうがね)
      「小者、―の使ひやうを見おぼえ」〈都鄙問答・二〉
  1. あくしょがよい【悪所通い】
    • 遊里に通うこと。
  1. あくしょぐるい【悪所狂い】
    • 遊里に入りびたって酒色にふけること。
  1. あくしょば【悪所場】
  • あく‐しょ【悪所】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ いかに孝女でも悪所において斟酌があろうか、段々身体を衰えさして、年紀はまだ二十二というのに全盛の色もやや褪せて、素顔では、と源平の輩に遠慮をするようになると、二度三度、月の内に枕が上らない日があるようになった。

      泉鏡花「葛飾砂子」

    • ・・・元々開化が甲の波から乙の波へ移るのはすでに甲は飽いていたたまれないから内部欲求の必要上ずるりと新らしい一波を開展するので甲の波の好所も悪所も酸いも甘いも甞め尽した上にようやく一生面を開いたと云って宜しい。

      夏目漱石「現代日本の開化」

    • ・・・「亀の尾は、悪所やさかい。

      宮本百合子「栄蔵の死」