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あご【顎/×頤/×腭】 の意味

  1. 人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。
  1. 下あご。おとがい。「―がとがった顔」「―ひげ」
  1. 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。あぐ。
  1. 食事または食事の費用。「―付き」
    • 「玉を落としたり―を引かれたりして見ねえ勘定迄に商内を仕詰めにゃあいかねえわな」〈洒・部屋三味線〉
  1. 物言い。おしゃべり。
    • 「『たはごとぬかすとひっぱたくぞ』『えらい―ぢゃな』」〈滑・膝栗毛・五〉

あご【顎/×頤/×腭】の慣用句

  1. 顎が落ちる
    • 食物の味の非常によいことのたとえ。ほっぺたが落ちる。
    • [補説]「顎を外す」と混同して、「大笑いをする」の意で使うのは誤り。
  1. 顎が食い違う
    • 見込み違いになる。当てがはずれる。
      「女郎(ぢょうろ)の言ふことを当てにしていると、いつでも―・ふよ」〈洒・角鶏卵〉
  1. 顎が干上がる
    • 収入がなくなって、生活ができなくなる。「失業して―・る」
  1. 顎で使う
    • 高慢な態度で、意のままに人を使う。「親を―・う」
  1. 顎で蠅を追う
    • ハエを手を使わないであごを動かして追い払う。体力が衰えたさまにいう。
  1. 顎振り三年
  1. 顎を出す
    • ひどく疲れて、足が動かず、あごだけが前に出る。疲れ切ってどうにもならない状態をたとえていう。
  1. 顎を撫でる
    • 得意げなようすをいう。
  1. 顎を外す
    • 大笑いをすることのたとえ。
  • あご【顎/×頤/×腭】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・青侍は、爪でのひげを抜きながら、ぼんやり往来を眺めている。

      芥川竜之介「運」

    • ・・・本多子爵は杖の銀の握りにをのせて、しばらくはじっとこの子爵自身の「記憶」のような陳列室を見渡していたが、やがて眼を私の方に転じると、沈んだ声でこう語り出した。

      芥川竜之介「開化の良人」

    • ・・・ 年倍なる兀頭は、紐のついた大な蝦蟇口を突込んだ、布袋腹に、褌のあからさまな前はだけで、土地で売る雪を切った氷を、手拭にくるんで南瓜かぶりに、を締めて、やっぱり洋傘、この大爺が殿で。

      泉鏡花「瓜の涙」