[形][文]あさま・し[シク]動詞「あさ(浅)む」の形容詞化》
  1. 品性が卑しい。さもしい。下劣だ。「—・い了見」「—・い根性

  1. 見苦しく情けない。嘆かわしい。「—・い世の中」

  1. 身分姿形が卑しい。みすぼらしい。「—・い姿」

  1. 予想と違った結果に驚きあきれる気持ちをいう。

    1. 意外だ。あきれる。驚くべきさまだ。

      「取りがたき物をかく—・しくもて来る事をねたく思ひ」〈竹取

    2. ㋑興ざめである。がっかりして、あきれかえる。

      「物うちこぼしたる心地いと—・し」〈・九七〉

    3. ㋒あまりにもひどい。程度がはなはだしい。

      「—・しく貧しき山国にて」〈読・春雨海賊

  1. (「あさましくなる」の形で)思いがけないことになる。死んでしまう。

    1. 「かひなくて、三月二十日、終にいと—・しくならせ給ひぬ」〈増鏡・春の別れ〉

[派生]あさましがる[動ラ五]あさましげ[形動]あさましさ[名]

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。