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か‐の‐こ【鹿の子】 の意味

  1. シカの子。転じて、シカ。かこ。 夏》「廻廊を鹿の子が駆くる伽藍かな/誓子
  1. 鹿の子絞り」の略。
  1. 鹿の子斑 (まだら) 」の略。
  1. 鹿の子餅 (もち) 」の略。

か‐の‐こ【鹿の子】の慣用句

  1. かのこあみ【鹿の子編み】
    • 棒針編みの一。表編みと裏編みを上下左右ともに交互にして凹凸を出す方法。また、その編み地。苔(こけ)編み。
  1. かのこうお【鹿の子魚】
  1. かのこうち【鹿の子打ち】
    • 木材を手斧(ちょうな)でまだらに削ること。鹿の子削り。
  1. かのこおび【鹿の子帯】
  1. かのこが【鹿の子蛾】
    • 鱗翅(りんし)目カノコガ科のガ。翅(はね)の開張3~4センチ。翅は黒色の地に白紋が散在し、体に橙色の2本の帯がある。日中に樹間や草むらを弱々しく飛ぶ。幼虫の食草はスイバギシギシタンポポなど。 夏》
  1. かのこじ【鹿の子地】
    • 鹿の子絞り用の生地。また、そのごく地の薄い縮緬(ちりめん)
  1. かのこしぼり【鹿の子絞(り)】
    • 鹿の背の白いまだらに似た絞り染め。鹿の子染め。鹿の子結い。鹿の子目結い。
  1. かのこずり【鹿の子摺り】
    • 壁の下地を平らにするため、くぼんだ所を漆喰(しっくい)で塗り埋めること。その塗ったあとが鹿の子模様になるところからいう。
  1. かのこそう【鹿の子草/纈草】
    • オミナエシ科の多年草。やや湿った草地に生え、高さ30~80センチ。羽状に切れ込みのある葉を対生。晩春、淡紅色の小花を多数つけ、つぼみのある様子が鹿の子絞りに似る。漢方で根を吉草根(きっそうこん)・纈草根(けっそうこん)とよんで薬用とする。はるおみなえし。 春》「―こたびも手術寧(やす)からむ/波郷
  1. かのこぞめ【鹿の子染(め)】
  1. かのこなしじ【鹿の子梨子地】
  1. かのこぬい【鹿の子繍】
    • 刺繍(ししゅう)で、鹿の子絞りのような模様をみせる方法。絞り縫い。
  1. かのこまだら【鹿の子斑】
    • 鹿の毛並みにみられる白い斑点。ある地色に、白い斑点のある模様。
  1. かのこめゆい【鹿の子目結い】
  1. かのこもち【鹿の子餅】
  1. かのこもん【鹿の子紋】
  1. かのこゆい【鹿の子結い】
    • 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。
    • 近世、上方で2の仕事をするかたわら売色した女子。
      「牙儈(すあひ)女、―、舞子、比丘尼」〈浮・禁短気・三〉
  1. かのこゆり【鹿の子百合】
    • ユリ科の多年草。崖地に生え、高さ1~1.5メートル。葉は細長い楕円形。夏、白や桃色の花を下向きにつけ、内面には紅色の斑点がある。観賞用に栽培。たきゆり。おきなゆり。 夏》
  • か‐の‐こ【鹿の子】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ お蓮は冷然と鏡台の前に、鹿の子の帯上げを結んでいた。

      芥川竜之介「奇怪な再会」

    • ・・・身を投げて程も無いか、花がけにした鹿の子の切も、沙魚の口へ啣え去られないで、解けて頸から頬の処へ、血が流れたようにベッとりとついている。

      泉鏡花「葛飾砂子」

    • ・・・ また髪は、何十度逢っても、姿こそ服装こそ変りますが、いつも人柄に似合わない、あの、仰向けに結んで、緋や、浅黄や、絞の鹿の子の手絡を組んで、黒髪で巻いた芍薬の莟のように、真中へ簪をぐいと挿す、何転進とか申すのにばかり結う。

      泉鏡花「菎蒻本」