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くしき【奇しき】 の意味

  1. [連体]《形容詞「くし」の連体形から》不思議な。霊妙な。「―縁 (えにし) 」
  • くしき【奇しき】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・巌を削れる如く、棟広く柱黒き峯の茶屋に、木の根のくりぬきの火鉢を据えて、畳二畳にも余りなん、大熊の皮を敷いた彼方に、出迎えた、むすび髪の色白な若い娘は、唯見ると活けるその熊の背に、片膝して腰を掛けた、奇しき山媛の風情があった。

      泉鏡花「栃の実」

    • ・・・南海霊山の岩殿寺、奥の御堂の裏山に、一処咲満ちて、春たけなわな白光に、奇しき薫の漲った紫の菫の中に、白い山兎の飛ぶのを視つつ、病中の人を念じたのを、この時まざまざと、目前の雲に視て、輝く霊巌の台に対し、さしうつむくまで、心衷に、恭礼黙拝した・・・

      泉鏡花「縷紅新草」

    • ・・・二十八番の観音は、その境内にいと深くして奇しき窟あるを以て名高きところなれば、秩父へ来し甲斐には特にも詣らんかとおもいしところなり。

      幸田露伴「知々夫紀行」