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あま・す【余す】 の意味

  1. [動サ五(四)]
  1. 余分なものとして残す。余らせる。「料理が多すぎて余してしまった」
  1. 限度に達するまでの余地を残す。「今年も余すところあと三日」
  1. (主に受身の形で用いる)持て余す。手に余る。
    • 「天の原朝行く月のいたづらによに―・さるる心地こそすれ」〈頼政集
  1. こぼす。満ちあふれるようにする。
    • 「憐みとる蒲公 (たんぽぽ) 茎短うして乳を―・せり」〈春風馬堤曲〉
  1. [可能]あませる

あま・す【余す】の慣用句

  1. 余すところなく
    • 残らず。すべて。「練習の成果を―発揮する」
  • あま・す【余す】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・し 此老の忠心きようじつの如し 阿誰貞節凜として秋霜 也た知る泉下遺憾無きを ひつぎを舁ぐの孤児戦場に趁く     蟇田素藤南面孤を称す是れ盗魁 匹として蜃気楼堂を吐くが如し 百年の艸木腥丘を余す 数里の山河劫灰に付す 敗卒庭に聚ま・・・

      内田魯庵「八犬伝談余」

    • ・・・やがてその、熱いところを我慢して飲み、かねて習い覚えて置いた伝法の語彙を、廻らぬ舌に鞭打って余すところなく展開し、何を言っていやがるんでえ、と言い終った時に、おでんやの姉さんが明るい笑顔で、兄さん東北でしょう、と無心に言った。

      太宰治「服装に就いて」

    • ・・・『今戸心中』が明治文壇の傑作として永く記憶せられているのは、篇中の人物の性格と情緒とが余す所なく精細に叙述せられているのみならず、また妓楼全体の生活が渾然として一幅の風俗画をなしているからである。

      永井荷風「里の今昔」