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こだわ・る〔こだはる〕例文一覧 13件

  1. ・・・そのかわり、遠野の里の彼のごとく、婦にこだわるものは余り多からず。折角の巨人、いたずらに、だだあ、がんまの娘を狙うて、鼻の下の長きことその脚のごとくならんとす。早地峰の高仙人、願くは木の葉の褌を緊一番せよ。 さりながらかかる太平楽を並ぶ・・・<泉鏡花「遠野の奇聞」青空文庫>
  2. ・・・ 私はかようなことに好んでこだわるのではない。青春にとってこれは重要なことであって触れずにおれないのだ。誰しも青春の長いことを望まぬものはあるまい。その長さは人生の幸福をはかる重要な尺度である。これは青春のすぎ去った者のしみじみ思うとこ・・・<倉田百三「学生と生活」青空文庫>
  3. ・・・別段、こだわるわけではありませんが、作州の津山から九里ばかり山奥へはいったところに向湯原村というところがありまして、そこにハンザキ大明神という神様を祀っている社があるそうです。ハンザキというのは山椒魚の方言のようなものでありまして、半分に引・・・<太宰治「黄村先生言行録」青空文庫>
  4. ・・・なんでそんなに、お金にこだわることがあるのでしょう。いい画さえ描いて居れば、暮しのほうは、自然に、どうにかなって行くものと私には思われます。いいお仕事をなさって、そうして、誰にも知られず、貧乏で、つつましく暮して行く事ほど、楽しいものはあり・・・<太宰治「きりぎりす」青空文庫>
  5. ・・・「何もそんなに、北さんにこだわる事は無いでしょう。」「そうもいかない。北さんには、僕は今まで、ずいぶん世話になっているんだから。」「それは、まあ、そうでしょう。でも、北さんだって、まさか、――」「いや、だから、北さんに相談し・・・<太宰治「故郷」青空文庫>
  6. ・・・ばかばかしく、こだわるようであるが、これにもまた、わけがあるのである。いったいに、私は誤解を受けている。めちゃ苦茶である。さすがに、言うにしのびない、ひどい形容詞を、五つも六つも、もらっている。これは、私が悪いのである。そんなひどい形容詞を・・・<太宰治「春の盗賊」青空文庫>
  7. ・・・お洒落の無常を察して、以後は、やぶれかぶれで、あり合せのものを選択せずに身にまとい、普通の服装のつもりで歩いていたのであるが、何かと友人たちの批評の対象になり、それ故、臆して次第にまた、ひそかに服装にこだわるように、なってしまったようである・・・<太宰治「服装に就いて」青空文庫>
  8. ・・・たべものなんかにこだわるのは、いやしい事だ。本当に、はずかしい事だ。 人間の眼玉は、風景をたくわえる事が出来ると、いつか兄さんが教えて下さった。電球をちょっとのあいだ見つめて、それから眼をつぶっても眼蓋の裏にありありと電球が見えるだろう・・・<太宰治「雪の夜の話」青空文庫>
  9. ・・・ 私は自分を変人とも、変った男だとも思ったことはなく、きわめて当り前の、また旧い道徳などにも非常にこだわる質の男です。それなのに、私が道徳など全然無視しているように思っている人が多いようですが、事実は全くその反対だ。 けれども、私は・・・<太宰治「わが半生を語る」青空文庫>
  10. ・・・家族連れで出かけるとその上に家族にこだわるので疲れ方が一層はげしかった。それだのに、どうしたことか、近頃はそれほど人にこだわらないで花が見られるようになったらしい。これが全くこだわらなくなる頃にはもう花が見られなくなるかもしれない。・・・<寺田寅彦「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」青空文庫>
  11. ・・・と何のこだわるところなく紅の色艶やかな唇をうちひらいて微笑まれて私は言葉をつぐことが出来なかった。 現代の教養を体にいっぱいにしたその若いひとは、勿論自分が一種のコンプリメントとして云った言葉でそんなに強烈なショックを感じる作家が今・・・<宮本百合子「今日の読者の性格」青空文庫>
  12. ・・・ 芸といえば、素朴な印象にこだわるようであるけれども、「群盗」の初日に滝沢氏の演じられた弟の独白の場面で、舞台の一隅に置かれた枝蝋燭立てから一本の燃えているローソクが舞台の上に落ちました。そこは貴族の室内である。弟は陰険奸悪な陰謀者であ・・・<宮本百合子「一つの感想」青空文庫>
  13. ・・・「文化関係の人は概してこだわるね」 ひろ子の場合をこめて、更にひろ子の知らない、いくつかの例を、心のうちで調べるように重吉が云った。「――やっぱり生活や仕事のやりかたが個人的なせいかしれないね。……夫婦なんかの場合、ギャップはう・・・<宮本百合子「風知草」青空文庫>