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しの・ぶ【×偲ぶ】 の意味

  1. 《上代は「しのふ」で、ハ行四段活用。平安時代になって、「忍ぶ」(本来は上二段活用)と混同して「しのぶ」となり、上二段にも活用》
  1. [動バ五(四)]
  1. 過ぎ去った物事や遠く離れている人・所などを懐かしい気持ちで思い出す。懐しむ。「故郷を偲ぶ」「先師を偲ぶ」
  1. 心引かれて、思いをめぐらす。慕わしく思う。「人となりが偲ばれる」「人柄を偲ばせる住まい」
  1. 物の美しさに感心し味わう。賞美する。
    • 「秋山の木の葉を見ては黄葉 (もみち) をば取りてそ―・ふ」〈・一六〉
  1. [動バ上二]1に同じ。
    • 「なき人を―・ぶる宵のむら雨に」〈・幻〉
  • しの・ぶ【×偲ぶ】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・見えようというのでと――どこか、壁張りの古い絵ほどに俤の見える、真昼で、ひっそりした町を指さされたあたりから、両側の家の、こう冷い湿ぽい裡から、暗い白粉だの、赤い油だのが、何となく匂って来ると――昔を偲ぶ、――いや、宿のなごりとは申す条、通・・・

      泉鏡花「半島一奇抄」

    • ・・・椿岳の伝統を破った飄逸な画を鑑賞するものは先ずこの旧棲を訪うて、画房や前栽に漾う一種異様な蕭散の気分に浸らなければその画を身読する事は出来ないが、今ではバラックの仮住居で、故人を偲ぶ旧観の片影をだも認められない。

      内田魯庵「淡島椿岳」

    • ・・・緑雨の手紙は大抵散逸したが、不思議にこの一本だけが残ってるから爰に掲げて緑雨を偲ぶたねとしよう。

      内田魯庵「斎藤緑雨」