じこうせんそく【耳垢栓塞】

【英】Impacted Cerumen

どんな病気か

 耳垢(耳あか)がかたまりになって、耳の孔(あな)を塞(ふさ)いだ状態です。その側の耳に軽度から中等度の難聴(なんちょう)がおこります。

原因

 耳垢は、軟骨部外耳道(なんこつぶがいじどう)にある耳垢腺(じこうせん)と皮脂腺(ひしせん)からの分泌物(ぶんぴつぶつ)やほこり、はがれた皮膚の表皮がたまって、いっしょにかたまったものです。水泳をしたり、頭を洗ったりして、耳垢が水分を吸うとふくれ上がって外耳道を塞ぎます。
 このため、難聴や耳鳴(みみな)りがおこります。放っておくと、その刺激で耳の孔の皮膚が炎症をおこし、外耳道炎を合併し、痛みが出てきます。

治療

 耳垢水(じこうすい)(重曹(じゅうそう)、グリセリン水の合剤)を1日何回か耳に流し込んで、かたくなった耳垢をやわらかくしてから、外耳孔(がいじこう)から水で洗い流し出すか、ピンセットや耳垢用の鉗子(かんし)で少しずつ取り除きます。
 あとに皮膚のびらんなどが残ることがあるので、そこには抗生物質入りの軟膏(なんこう)を塗ります。
 耳垢栓塞のできやすい体質もあります。こういう人は、定期的に耳鼻咽喉科(じびいんこうか)で耳垢がたまらないよう掃除をしてもらうとよいでしょう。


出典:家庭医学館