【内科的治療】


薬物療法とカテーテル治療とがあります。

薬物療法

①利尿薬(りにょうやく)

 余分な水分がからだにたまるのを予防するために用います。

②強心薬

 心臓の筋肉(心筋(しんきん))の収縮力をよくしたいときに用います。

③プロスタグランジン製剤

 非常に重要な薬です。動脈管を開いておきたいときに用いるもので、つぎの2つの場合があります。
 大動脈縮窄(しゅくさく)、大動脈離断(りだん)、左心(さしん)低形成などで、体循環(たいじゅんかん)への血流の一部または全部が動脈管を介して維持されているときと、肺動脈閉鎖や非常に強い肺動脈狭窄があって、動脈管を介して肺への血流が維持されているときに用いられます。

④解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)

 一部の薬が、動脈管を閉じるのに用いられることがあります。

⑤一酸化窒素(いっさんかちっそ)

 肺高血圧の治療に用いられます。

⑥酸素

 小児では、肺高血圧があるケースやチアノーゼの強い肺血流量減少群に酸素投与が行なわれます。
 この治療は、自宅で行なうことができます(在宅酸素療法(ざいたくさんそりょうほう))。
 肺血流量増加群への酸素投与は、肺血流量をさらに増加させ、さらに症状を悪化させることがあるので、行なうかどうか慎重に判断されます。

カテーテル治療

 心臓カテーテル検査(コラム「先天性心疾患の検査と診断」)と同じ方法でカテーテルを心臓に送り込み、カテーテルを操作して行なう治療で、広く行なわれるようになりました。
 心臓の弁膜(べんまく)や血管に狭くなっている部位(狭窄)があれば、先端にバルーン(風船)のついたカテーテルを入れ、バルーンをふくらませて狭窄をおこしている部分を広げます。再び狭窄がおこるのを防ぐためにステントという材料を使用することもあります。
 異常な血管(毛細血管の手前で動脈と静脈が直接つながっている動静脈瘻(どうじょうみゃくろう)など)があれば、コイルなどのいろいろな材料をカテーテルを介して送り込み、血管の内腔(ないくう)を詰(つ)めます。
 心房中隔欠損、心室中隔欠損などの孔をカテーテルを用いて閉塞(へいそく)させ、短絡を途絶させる治療も行なわれるようになっています。


出典:家庭医学館