ふうしん【風疹】

【別名】三日ばしか
【英】Rubella

どんな病気か

 風疹ウイルスが飛沫感染(ひまつかんせん)して、およそ3日間の発熱、特有な発疹(ほっしん)、目の充血、軽いせき、耳の後ろのリンパ節の腫(は)れなどがおこる病気です。
 病気そのものは悪性ではありませんが、妊娠初期の女性が風疹にかかると先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)(コラム「先天性風疹症候群」)の子どもが生まれることがあります。

かかりやすい年齢

 母親からもらった免疫体(めんえきたい)があるので、生後6か月ごろまでは、風疹にはかかりにくいのです。したがって3~10歳の子どもに多いのですが、この時期の感染をまぬがれて青年期に罹患(りかん)する人もいます。
 風疹は、一度かかると免疫ができ、二度とかかることはありません。

流行する季節

 春から初夏にかけて多いのですが、大流行の年はそうとはかぎりません。

症状

 潜伏期は、16~18日です。38℃前後の急な発熱とともに細かい発疹が多数、全身に現われます。また、耳の後ろやくびのリンパ節が数個、小指の頭ぐらいに腫れ、押すと軽く痛みます。目の結膜(けつまく)が充血して赤くなります。
 そのほか、軽いせきが出たり、のどが赤くなって痛んだり、成人では、頭痛腰痛がおこることがあります。
 風疹の症状は、一般に、子どもは軽く、おとなは重いのですが、発病して3日目が峠で、4日目から熱が下がり、発疹、目の充血、リンパ節の腫れなども3~5日で消えて治ります。

合併症

 肺炎(はいえん)、髄膜炎(ずいまくえん)、脳炎、血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)などがおこることがありますが、まれです。

治療

 風疹ウイルスに有効な薬はありません。ひきつけ(熱性(ねっせい)けいれん)を用心して解熱薬(げねつやく)などを使い、家庭で療養するのがふつうです。

家庭看護のポイント

 高熱の間は就床させ、頭を冷やします。頭痛がひどく、発熱が長びくときは、髄膜炎の併発を疑って入院治療することがありますから、朝、昼、夕の3回は熱をはかり、気づいた症状とともにメモして医師に報告しましょう。

病人や家族の注意

 病気の子どもから他の人に感染する期間は、発病の約7日前から、発疹が現われて少なくとも5日後までの間です。熱が下がっても、発疹がすっかり消えるまでは、学校や幼稚園に行かせてはいけません。
 なお、風疹は学校伝染病(がっこうでんせんびょう)に指定されているので、届け出れば出校停止扱いで、欠席にはなりません。
 また、風疹に未罹患の妊婦と接触しないように配慮してください。
 これらの注意は、成人が風疹にかかったときも同様に必要なことです。

予防

 予防接種法による定期接種として、生後12~90か月未満に1回、12~16歳未満に1回、皮下接種(ひかせっしゅ)を受けます(予防接種とはの「予防接種の種類」)。
 この予防接種は有効で、副作用はないといえるほど軽微です。
 また、先天性風疹症候群の子どもが生まれるのを避けるために、免疫のない成人女性は風疹ワクチンの予防接種を受けましょう。


出典:家庭医学館