四苦八苦の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

非常苦労すること。たいへんな苦しみ。もと仏教の語で、あらゆる苦しみの意。▽「四苦」は生しょう老・病・死の四つの苦しみ。「八苦」は「四苦」に愛別離苦あいべつりく親愛な者との別れの苦しみ)、怨憎会苦おんぞうえく(恨み憎む者に会う苦しみ)、求不得苦ぐふとくく(求めているものが得られない苦しみ)、五蘊盛苦ごうんじょうく心身形成する五つの要素から生じる苦しみ)を加えたもの。
句例
四苦八苦の暮らし、四苦八苦して新製品を作る
用例
父の面を眺め詰め、胸にこだわる四苦八苦を吐き出すまいか、どうしたらよかろうと、<坪内逍遥・細君>
活用形
〈―スル〉

四苦八苦の解説 - 学研 四字熟語辞典

苦労苦労を重ねること。たいへんな苦しみを受けること。思うようにいかず、苦労しているさま。
注記
仏教のことばで、「四苦」は、生・老・病・死の四つの苦しみ。「八苦」は、この四苦に愛別離苦あいべつりく(愛するものと別れる苦しみ)・怨憎会苦おんぞうえく(憎むものと出会う苦しみ)・求不得苦ぐふとくく(求めても得られない苦しみ)・五陰盛苦ごおんじょうく(心身の苦痛)を加えたもの。「四苦八苦」で、ありとあらゆる苦しみのこと。

四苦八苦の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

[名](スル)
  1. 非常苦労、また、苦悩すること。「借金に追われて—する」

  1. 仏語。人間のあらゆる苦しみ。生・老・病・死の四苦と、それに愛別離苦怨憎会苦 (おんぞうえく) 求不得苦 (ぐふとくく) 五陰盛苦 (ごおんじょうく) を加えた八苦

出典:青空文庫

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