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一枚看板の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

一座の代表的な役者のこと。また、多くの人の中で中心となる人物のこと。また昔、武家で中間ちゅうげん小者支給された着物を「かんばん」と呼んだことから、一着しかない衣服、人に見せられるような着替えのないこと。▽「一枚看板」は、歌舞伎かぶきで、出し物の演目外題げだい)や主な役者の名や絵姿を、一枚の看板に書いて、劇場の前に掲げたことから出た語で、一枚の看板名前ののるほどの役者の意から転じた。
用例
お力というは此家このやの一枚看板、年は随一若けれども客を呼ぶに妙ありて、さのみは愛想の嬉しがらせを言うようにもなく我まま至極の身の振舞、<樋口一葉・にごりえ>

一枚看板の解説 - 学研 四字熟語辞典

一座代表する役者。転じて、大勢の中の中心人物。また、一着しかない着物、一張羅。
注記
歌舞伎で、芝居小屋の前にかかげた看板に外題(演目)とその中心役者の名前、絵姿などを書いたことから、一枚の看板に名前ののるほどの役者の意から転じたもの。また、武家で中間ちゅうげん・小者こものなどに支給された衣服を看板と称したことから、一枚きりの着物の意が生じたもの。
用例
お力といふはこの家の一枚看板、年は随一若けれども客を呼ぶに妙あり。〈樋口一葉・にごりえ〉

一枚看板の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

4原義

  1. その団体の大立て者。また、大ぜいのなかの中心人物。「劇団の—」

  1. 人に誇ることができる、ただ一つのもの。

    1. 「纔 (わず) かに実直という点を—にして」〈里見弴・今年竹〉

  1. その着物のほかに着替えのないこと。一張羅 (いっちょうら) 。

    1. 「春夏秋冬—で押し通す」〈漱石吾輩は猫である

  1. 上方の歌舞伎劇場で、木戸のかたわらに立てた大きな飾り看板外題 (げだい) 大書きし、上部に主な役者絵姿を示した。江戸では大名題 (おおなだい) といった。外題看板。→看板

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