以心伝心の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。▽もとは禅宗の語で、言葉や文字で表されない仏法の神髄を、師から弟子の心に伝えることを意味した。「心こころを以もって心こころに伝つたう」と訓読する。
出典
『禅源諸詮集都序ぜんげんしょせんしゅうとじょ
句例
以心伝心で知れる、以心伝心の仲
用例
故に小説の法則なんどは所謂いわゆる以心伝心にて、得ていい難き物多かり。<坪内逍遥・小説神髄>

以心伝心の解説 - 学研 四字熟語辞典

禅宗で、ことばに言い表せない仏法の真髄を師の心から弟子の心へと伝えてきたこと。転じて、一般に文字やことばを使わずに互いの心と心で通じ合うこと。
注記
「心こころを以もって心に伝つたう」と読み下す。
表記
「以」を「意」と書きちがえない。
出典
『禅源諸詮集都序ぜんげんしょせんしゅうとじょ
用例
それだけでもう中畑さんには、なんの事やら、ちゃんとわかるのだそうである。以心伝心いしんでんしんというやつだそうである。〈太宰治・帰去来〉

以心伝心の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

  1. 仏語。仏法の奥義を、言葉や文字を借りず師の心から弟子の心に伝えること。主に禅宗で用いる。→不立文字 (ふりゅうもんじ) 

  1. 無言のうちに心が通じ合うこと。「—の間柄

[補説]「意心伝心」と書くのは誤り。

出典:青空文庫

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