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管鮑之交の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

互いによく理解し合っていて、利害を超えた信頼の厚い友情のこと。きわめて親密交際のこと。▽「管」は春秋時代、斉の名宰相の管仲。「鮑」は鮑叔牙ほうしゅくが。単に鮑叔ともいう。管仲と若いときから仲がよく、仲を斉の桓公かんこう推挙した。「交」は「こう」とも読む。
出典
『史記しき』管晏伝かんあんでん
用例
いにしえの管鮑の交わりといえども破綻はたんを生ぜずにはいなかったであろう。<芥川竜之介・侏儒の言葉>
故事
中国春秋時代、斉の桓公に仕えた宰相の管仲と大夫の鮑叔牙とは幼いころから仲がよく、かつてともに商売をして管仲が分け前を余分に取ったときも、鮑叔牙は管仲が貧しいのを知っていて決して非難せず、管仲が鮑叔牙のために事を計画して失敗し、逆に鮑叔牙を困窮に陥れたときも、鮑叔牙は時には利と不利があるとして決して非難しなかった。また、管仲が戦に敗れて逃げてきても、鮑叔牙は母を養っているのを知っていて決して悪口を言わなかった。のちに、桓公に管仲を推薦したのも鮑叔牙であった。管仲も「我を生む者は父母なり、我を知る者は鮑叔なり」と言って、鮑叔牙の厚意にいつも感謝し、二人の親密な友情は終生変わらなかったという故事から。

管鮑之交の解説 - 学研 四字熟語辞典

お互いにより理解し合っていて、非常に仲のよい友人関係のたとえ。
注記
「管」は、中国春秋時代、斉せいの名宰相といわれた管仲かんちゅうのこと。「鮑」は、その親友の鮑叔牙ほうしゅくがのこと。「交」は、付き合うことで、「こう」とも読む。
故事
中国春秋時代、斉せいの管仲と鮑叔牙とは幼いころから仲がよく、鮑叔牙は貧しい管仲を気づかって援助を惜しまず、管仲によって迷惑をこうむっても決して非難したり軽蔑したりしなかった。管仲は鮑叔牙の推薦で斉の桓公かんこうに仕え、後に宰相にまで上り詰めたが、「我を生む者は父母なり。我を知る者は鮑叔牙なり」と言って、鮑叔牙の厚意に常に感謝し、二人の厚い友情は生涯変わらなかったという。
出典
『史記しき』管仲かんちゅう
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