のく 【▽退く】
(動カ五[四])- (1)わきへ移る。どく。
- 「車が来たのでわきへ—・く」
- 「雀の子そこ—・けそこ—・けお馬が通る/おらが春」
- (2)引き払う。立ちのく。どく。
- 「銭湯が—・いたあとに商店ができた」
- (3)脱退する。
- 「会を—・く」
- 「仲間ヲ—・ク/ヘボン」
- (4)離れた場所にある、または、いる。距離を置く。
- 「いと遥かに見やり参らせて、—・きてなむ車ども引き立てたるに/栄花(嶺の月)」
- 「居給ふべき所と見ゆるは、寺よりは少し—・きてぞありける/狭衣 4」
- (5)退却する。
- 「しばしもこらへず、二町ばかりざつと引いてぞ—・きにける/平家 11」
- (6)ある地位からしりぞく。
- 「ひたぶるに取られむよりは、我とや—・きなまし/大鏡(師尹)」
- (7)関係が疎遠になる。縁が切れる。
- 「思ひも譲りつべく、—・く心地し給へど/源氏(浮舟)」
- 補足説明「のける」に対する自動詞
- 可能動詞 のける
(動カ下二)- ⇒のける
- 退いた仲
- かかわりのない間柄。無関係の仲。
- 「名山様、お前も余り—ぢやないぞえ/歌舞伎・韓人漢文」
- 退かぬ仲
- 切っても切れない仲。関係浅からぬ仲。
- 「そなたも—なれば是にと/浮世草子・五人女 3」
- ◆アクセント : のく 0
提供元:「大辞林 第二版」
凡例

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