すべ‐て【全て/凡て/総て】

  1. 《動詞「す(統)ぶ」の連用形+接続助詞「て」から》
  1. [名]ある物や、ある事の全部。いっさい。「―を知る」「見るもの―が珍しい」「金が―の世の中」
  1. [副]
  1. ことごとく。残らず。「財産を―投げ出す」「見たことを―話す」
  1. おおよそ。大体。総じて。
    • 「―、きむぢ、いとくちをし」〈かげろふ・中〉
  1. (打消しの語を伴って用いる)全然。まるっきり。
    • 「―音もせで五六日になりぬ」〈大和・一〇三〉
  1. [用法]すべて・[用法]全部・[用法]みな――「植木がすべて(全部・みな)枯れた」「株で失敗して財産をすべて(全部・みな)失った」「島民はすべて(全部・みな)避難した」など、相通じて用いられる。◇「すべて」「全部」は、「在庫はすべて(全部)売り切れた」「会員すべて(全部)が反対だ」のように、物についても人についても使う。◇「みな」は「みな、出かけようか」という代名詞としての用法があるように、特に人について多く使われる。「みなで協力しよう」「みな帰ってしまった」などの文脈では「すべて」「全部」は不適当である。◇「すべて」は文章語的で、「みな」「全部」は口語的である。
  1. 凡ての道はローマに通ず
    • 《ローマ帝国の盛時に、世界各地からの道がローマに通じていたところから》多くのものが中心に向かって集中しているたとえ。また、あらゆることは一つの真理から発しているたとえ。