そきゅうこう【遡及効】
法律や法律要件の効力が、その成立以前にさかのぼって及ぶこと。⇔将来効。
そきゅうぜんそう【遡及全喪】
厚生年金記録の改竄 (かいざん) 手法の一。会社が存続していて従業員が保険料を支払い続けているにもかかわらず、事業主が会社を清算したと偽り、期間を遡って厚生年金保険から脱退し、従業員の被保険者資格を喪失させて、未納分をなくし、保険料の支払いを逃れること。この不正処理によって納付期間が25年未満となった従業員は年金を受給できない無年金者となる。 [補説]業績悪化などで年金保険料の滞納が続いた一部の会社が、この手法により保険料の支払いを不正に免れていた。社会保険事務所が厚生年金保険料の納付率を上げるため積極的に加担した事例も明らかになっている。