殿（との）とは？意味・読み方・使い方

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との【殿】
の解説

１貴人の住む大きな邸宅。やかた。ごてん。
1. 「—より人なむ参りたる」〈大和・一七一〉

２《邸宅に住む人をさしていう》
1. ㋐貴人に対する敬称。
  
  「—は、今こそいでさせ給ひけれ」〈源・少女〉
2. ㋑摂政・関白に対する敬称。
  
  「前 (さき) の—の御女 (むすめ) 」〈増鏡・藤衣〉

３主君に対する敬称。
1. 「—は智者にてわたらせ給へば」〈仮・伊曽保・上〉

４中世、妻の夫に対する敬称。
1. 「—はおなじ心にもおぼさぬにや、とて」〈宇治拾遺・六〉

５女から男をさしていう敬称。殿御 (とのご) 。殿方。
1. 「起上り小法師、やよ、—だに見ればつい転ぶ」〈虎明狂・二人大名〉

[補説]現代でも地位の高い人や主人にあたる人をさして呼ぶことがある。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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