にん‐げん【人間】

  1. ひと。人類。「―の歴史」
  1. 人柄。また、人格。人物。「―がいい」「―ができている」
  1. 人の住む世界。人間界。世の中。じんかん。
    • 「―五十年下天のうちをくらぶれば」〈幸若・敦盛
  1. 人間到る所青山あり
    • 《幕末の僧、月性(げっしょう)の「清狂遺稿」から》故郷ばかりが骨を埋めるべき土地ではない。大志を抱いて、郷里を出て大いに活動すべきである。→青山(せいざん)
  1. 人間は万物の尺度である
    • 古代ギリシャの哲学者プロタゴラスの言葉。個々の人間の知覚こそ、真理の基準であり、絶対的な真理は存在しないの意とされる。
  1. 人間万事塞翁が馬
  1. にんげんえいせい【人間衛星】
    • 人間を乗せて地球を周回する宇宙船。1961年4月にソ連が打ち上げたボストーク1号が最初で、ガガーリンが乗り、地球を1周した。
  1. にんげんかい【人間界】
    • 人間の住む世界。人界(にんがい)
  1. にんげんかいはつ【人間開発】
    • 人が自己の可能性を十分に発展させ、自分の必要とする生産的・創造的な人生を築くことができるような環境を整備すること。そのためには、人々が健康で長生きをし、必要な知識を獲得し、適正な生活水準を保つための所得を確保し、地域社会において活動に参加することが必要であるとする。パキスタンの経済学者マプープル=ハクが提唱した概念。→人間開発指数
  1. にんげんかいはつしすう【人間開発指数】
    • 平均余命・教育・所得の側面から人間開発の達成度を示す指数。パキスタンの経済学者マプープル=ハクが1990年に考案。国連開発計画(UNDP)が毎年発表する。日本は1991年、1993年に1位となっている。人間開発指標。HDI(human development index)。
  1. にんげんかがく【人間科学】
    • 人間にかかわる諸事象を総合的に研究しようとする経験科学の総称。
  1. にんげんがく【人間学】
    • 人間の本質を哲学的に研究する学問。神や宇宙に対する人間の関係あるいは身体や精神の在り方など、人間に関する考察は古くからなされてきたが、人間学という概念は近世になってからできたもので、哲学の基礎学としての性格が強い。→人類学
  1. にんげんがくてきしょうめい【人間学的証明】
    • (フランス)preuve anthropologique》デカルトによる神の存在証明の一。人間は自分が不完全であることを完全者たる神の観念に比較して知る。しかし、この完全者の観念を不完全な存在である人間がみずから生み出すことはできないから、完全者たる神が人間のほかに存在していて人間にその観念を与えたとするもの。人性論的証明。
  1. にんげんかどく【人間可読】
  1. にんげんかんきょうせんげん【人間環境宣言】
    • 1972年、ストックホルムでの国連人間環境会議で採択された宣言。前文7項と26の原則からなり、現在および将来の世代のために人間環境を保全し向上させることなどをうたっている。ストックホルム宣言。
  1. にんげんかんきょうだいがく【人間環境大学】
    • 愛知県岡崎市にある私立大学。平成12年(2000)に開学した。人間環境学部の単科大学。
  1. にんげんかんけい【人間関係】
    • 集団や組織内における人と人との関係。特に成員相互の間の心理的関係をいう。ヒューマンリレーションズ。
  1. にんげんきかいろん【人間機械論】
    • (フランス)homme-machine》人間のあらゆる機能は物理的に分析できるとし、人間は一種の機械であるとする考え。フランスのラ=メトリの同名の著書によって確立。
  1. にんげんぎょらい【人間魚雷】
    • 人間が乗って操縦する魚雷。第二次大戦中にイタリアが使用したものは爆発前に人間が脱出するものであったが、旧日本海軍の回天と命名されたものは、乗員が乗ったまま敵艦に体当たりする特攻兵器であった。
  1. にんげんぎらい【人間嫌い】
    • 世間の人とつきあうのを嫌うこと。また、その人。
  1. にんげんこうがく【人間工学】
    • 生理学・心理学・生産工学などの諸分野を総合的に研究し、人間の身体・能力にあわせて機械・設備を設計しようとする学問。作業員の負担を軽くすると同時に、安全性・作業効率を高めることも目的とする。エルゴノミクス。エルゴノミックス。ヒューマンエンジニアリング。HE(human engineering)。
  1. にんげんこくほう【人間国宝】
  1. にんげんせい【人間性】
    • 人間特有の本性。人間として生まれつきそなえている性質。人間らしさ。「―にもとる行為」「―を疑う」
  1. にんげんぞう【人間像】
    • 性格・容貌・行動・思想などのすべてを含めたその人の姿。「社会に期待される―」
  1. にんげんそうごうかがくだいがく【人間総合科学大学】
    • さいたま市にある私立大学。通信制の大学として、平成12年(2000)に開学した。
  1. にんげんてき【人間的】
    • [形動]
    • 人間としての性格・行動などに関するさま。「―な欠陥」
    • 人間らしい性質・感情などがあるさま。「―な優しい心」
  1. にんげんどう【人間道】
    • 人間として行うべき道徳。人道(じんどう)
    • 仏語。六道の一。人界(にんがい)。人道(にんどう)
  1. にんげんドック【人間ドック】
    • 健康状態を総合的に精密検査するための短期間の入院。船体点検のドック入りになぞらえたもの。
  1. にんげんなみ【人間並(み)】
    • [名・形動]
    • 世間一般の人と同じような程度であること。また、そのさま。ひとなみ。「―の暮らし」
    • 人間でないものが、人間と同じであるさま。「ロボットが―に働く」
  1. にんげんのあんぜんほしょう【人間の安全保障】
    • 国家全体ではなく個々の人間に着目し、紛争・テロなどの恐怖や貧困などの欠乏か人々を解放し、自立するための能力を強化することによって、個人の生存・生活・尊厳を確保すること。→非伝統的安全保障
  1. にんげんのくさり【人間の鎖】
    • 示威運動の一。抗議や要求のために、参加者が手をつないで施設や敷地を取り囲んだり、二つの地点をつないだりする行為。人の鎖。
    • [補説]大規模なものとしては、1989年にバルト三国で行われたものがある。独ソ不可侵条約50周年を記念してソ連からの分離・独立を要求したもので、長さは600キロメートルに及んだ。
  1. にんげんのたて【人間の盾】
    • Human Shield の訳語》戦争や紛争において、敵が攻撃目標とする施設の内部や周囲に民間人を配置するなどして、攻撃を牽制すること。ジュネーブ条約では戦争犯罪とみなされる。
  1. にんげんばなれ【人間離れ】
    • [名](スル)性質・能力などが普通の人とかけ離れていること。「―した仙人のような生活」
  1. にんげんみ【人間味】
    • 人間としての豊かな情緒。また、人間らしい思いやりや、やさしさ。人情味。「―にあふれた人」
  1. にんげんもよう【人間模様】
    • 複雑にからみ合う人間関係を、織物が織り成す模様にたとえた語。
  1. にんげんわざ【人間業】
    • 人間の能力でなしうること。「―とは思えない」