1. [助動][○|○|う|(う)|○|○]《推量の助動詞「む」の音変化》現代語では、五段活用動詞、形容詞、形容動詞、助動詞「たい」「ない」「だ」「です」「ます」「た」「ようだ」「そうだ」などの未然形に付く。
  1. 話し手の意志・決意を表す。「よし、君が来るまで待と
    • 「神崎 (かんざき) の渡し守が秀句にすいた程に教へてやら」〈虎明狂・薩摩守
  1. 相手に対する勧誘や婉曲 (えんきょく) な命令の意を表す。「日が暮れないうちに帰ろ」「そろそろ仕事にかかろじゃないか」
  1. 話し手の推量・想像の意を表す。「この仕事がかたづくのは夕方になろ
    • 「一段とよから」〈虎明狂・仏師
  1. 当然・適当の意を表す。「必要の品なら注文してよかろ
  1. (接続助詞「と」「が」などを伴って)仮定の意を表す。「だれがなんと言おと気にしない」「たいへんだろが、がんばってくれ」
  1. 仮想の意を表す。「なろことなら、私が身代わりになりたい」
  1. 実現の可能性がある意を表す。「足の遅い彼が一着になろはずがない」→よう
  1. [補説]「う」は中世前期「む」から転じて生じ、古くは「む」と同じく、すべての活用語の未然形に付いた。現代語では、3の場合、「今夜は雨が降るだろう(でしょう)」のように「だろう(でしょう)」を用いるのが普通で、他は「ましょう」の形か、改まった表現の中でしか用いられない。なお、連体形は、67のように形式名詞「こと」「もの」「はず」などに接する場合に限って用いられ、主観的な情意を表現する終止形に比し、客観性のある表現となる。

「う」の前の言葉

「う」の後の言葉