あか‐つき【暁】

  1. 《「あかとき(明時)」の音変化》
  1. 太陽の昇る前のほの暗いころ。古くは、夜半から夜の明けるころまでの時刻の推移を「あかつき」「しののめ」「あけぼの」と区分し、「あかつき」は夜深い刻限をさして用いられた。夜明け。明け方。
  1. 待ち望んでいたことが実現する、その際。「当選の―には」
  1. [補説]金星探査機は別項。→あかつき
  1. あかつきおき【暁起き】
    • 夜明け前に起きること。
      「置く霜の―を思はずは君が夜殿(よどの)に夜離(よが)れせましや」〈後撰・恋五〉
    • 夜明け前に起きて勤行(ごんぎょう)すること。
      「―の袖の上、山路の露もしげくして」〈平家・灌頂〉
  1. あかつきがた【暁方】
    • 夜明けに近いころ。
      「―の風のけはひさへぞ心ことなる」〈紫式部日記
  1. あかつきづくよ【暁月夜】
    • 夜明け方に出ている月。有明の月。あかときづくよ。
      「夜深き―の、えもいはず霧(き)りわたれるに」〈・賢木〉
  1. あかつきのちゃじ【暁の茶事】
    • 茶事七式の一。1、2月の厳寒期の午前4時から5時にかけて席入りをする茶会。残灯の茶事。残月の茶事。夜込み。
  1. あかつきのわかれ【暁の別れ】
    • 女の家に泊まった男が、暁に別れて帰ること。
      「あな、苦しや。―や」〈・総角〉
  1. あかつきやみ【暁闇】
    • 夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。陰暦で、1日から14日ごろまで、月が上弦のころの現象。あかときやみ。
      「うば玉の―の暗き夜に何を明けぬと鳥の鳴くらん」〈続後撰・雑中〉