やは

の解説

［係助］《係助詞「や」＋係助詞「は」から》名詞、活用語の連用形・終止形、副詞・助詞などに付く。

1. １ 反語を表す。…だろうか（いや、そうではない）。

   1. 「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香—隠るる」〈古今・春上〉

1. ２ 疑問を表す。…（だろう）か。

   1. 「ほととぎす声も聞こえず山びこはほかに鳴く音 (ね) をこたへ—せぬ」〈古今・夏〉

1. ３ （「やは…ぬ」の形で）勧誘・願望を表す。…しないか。…しないかなあ。…してくれればいいのに。

   1. 「ここに—立たせ給はぬ（＝オ立チニナリマセンカ）」〈源・葵〉

[補説]12は文中でも文末でも用いるが、文中にある場合、文末の活用語は連体形で結ばれる。→かは →や

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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