よし【由/因】

  1. 《動詞「寄す」の名詞化で、物事と関係づけていくことの意》
  1. 物事が起こった理由。わけ。また、いわれ。来歴。由緒 (ゆいしょ) 。「事の―を伝える」「―ありげな寺院」
  1. そうするための方法。手段。手だて。また、かこつける方法。口実。「知る―もない」「会う―もない」
  1. 物事の内容。事の趣旨。むね。「この―をお伝えください」
  1. 伝え聞いた事情。間接的に聞き知ったこと。「御病気の―承りました」
  1. それらしく見せかけること。体裁をつくること。また、表面にあらわれたようす。体裁。格好。
    • 「所々うちおぼめき、よく知らぬ―して」〈徒然・七三〉
  1. 風情。趣。また、教養。
    • 「きよげなる屋廊などつづけて、木立いと―あるは」〈・若紫〉
  1. 由有り
    • 風情がある。趣がある。
      「古う作りなせる前水(せんずい)木立―・るさまの所なり」〈平家・灌頂〉
    • わけがある。由緒がある。いわれがある。
      「母北の方なむ、いにしへの人の―・るにて」〈・桐壺〉