[動ラ五(四)]

  1. 表であったものが裏になったり、上であったものが下になったりして、ものの向き・位置反対になる。裏がえる。ひるがえる。ひっくりかえる。「裾が—・る」「軍配が—・る」「漢文を下から—・って読む」

  1. (返る)一度変化したものが、前やもとの状態になる。「童心に—・る」「正気に—・る」

  1. (返る)一度手を離れた物が手元に戻る。もとの所有者に戻る。「忘れ物が—・る」「投資した金が倍になって—・ってくる」

  1. (返る)こちらからの働きかけに対して、相手反応する。「返事が—・ってくる」

  1. 年月・季節一巡して再びその時になる。年が改まる。

    1. 「その年も—・りぬ」〈更級

  1. 染めた色がさめる。色があせる。

    1. 「はな(=ハナダ色)も—・り濡れなどしたる薄色の宿直物 (とのゐもの) を着て」〈・二〇〇〉

  1. 動詞の連用形に付く。

    1. ㋐すっかり…する、ひどく…する意を表す。「静まり—・る」「あきれ—・る」「むせ—・る」

    2. ㋑繰り返し…する意を表す。

      「ぬばたまの夜を長みかもわが背子が夢 (いめ) に夢にし見え—・るらむ」〈・二八九〇〉

[可能]かえれる

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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