出典:gooニュース
【霞む最終処分】(28)第4部 実証事業の行方 誘致検討、戸惑う村民 風間浦村 合意形成見通せず
昨年3月、青森県風間浦村長の冨岡宏が東京電力福島第1原発事故に伴う除染土壌を再生利用する実証事業の誘致を検討していると報じられると、村内に衝撃が走った。冨岡は「福島のためになる」と説明したものの唐突感は否めず、村民に驚きと戸惑いが入り交じった。 村商工会で総括経営指導員を務める山本義朗は「先祖が福島と歴史的な交流があるなら分かるが、縁もゆかりもない土地から土を持って来ると言われても
【霞む最終処分】(27)第4部「実証事業の行方」 誘致の見返り期待 風間浦村長、財源不足を考慮
東京電力福島第1原発事故に伴う除染土壌を保管している中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)から北に約560キロ。本州最北部の下北半島に位置する青森県風間浦村は、人口約1600人の漁師町だ。津軽海峡に面し、冬場は高級魚のアンコウが水揚げされる。 村は昨年3月、全国から注目を集めた。「除染土壌を再生利用する環境省の実証事業の誘致を検討している」。村長の冨岡宏が村議会一般質問で突如、見解を示
【霞む最終処分】(26)第4部 実証事業の行方 風評への懸念拭えず 所沢「全国民納得の上で」
東京電力福島第1原発事故に伴う除染土壌を再生利用する実証事業が計画されている埼玉県所沢市では、住民に「地元では受け入れ難い」との思いが渦巻く。その根底にあるのは、かつての経験から湧き上がる風評被害への懸念だ。環境省は住民合意の糸口を見いだせずにいる。 ◇ ◇ 計画の発表を受けて2022(令和4)年12月に発足した「所沢への福島原発汚染土持ち込みを考える
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