こ‐こ【×此▽処/×此▽所/×此/▽是/×爰/×茲】
[代]近称の指示代名詞。
1 話し手が現にいる場所をさす。「私の生家は―からそう遠くはない」
2 話し手や周囲の人が現に置かれている状況や程度、または局面をさす。「事―に至ってはもう手の打ちようがない」「―まで言っても、まだ分かってくれないのか」
3 現在を中心としてその前後を含めた期間をさす。
①今まで。「―一、二年というもの、病気ばかりしていた」
②これから。「―数年で街もすっかり変わるだろう」
4
①話し手が、自分をへりくだっていう。この身。わたくし。
「―にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取〉
「―にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取〉
②話し手の近くにいる人を、軽い敬意を込めていう。こちらの人。あなた。
「―に御消息やありし。さも見えざりしを」〈源・紅梅〉
「―に御消息やありし。さも見えざりしを」〈源・紅梅〉
此処一番
ここで勝たなければなにもならない、という勝負どころ。最高にがんばるべきところ。「―という時に実力を出す」
此処ぞ
勝負や仕事の流れの中で、その展開に重要な影響を与える節目となる箇所。「―という時に強さを見せる」
此処で会ったが百年目
ここで出会ったのが運の尽きだと思え。長年捜していた相手にめぐりあったときなどにいう言葉。
此処の所
1 この箇所。この点。「―をしっかり練習しなさい」
2 ここしばらく。このところ。「―よい天気が続く」
此処ばかりに日は照らぬ
ここにだけ太陽は照るわけでない。世間どこへ行っても生活の道はあるというたとえ。他へ移るときなどに捨てぜりふのように用いる。
此処は一つ
1 何かを始めたり、試みたりすることを思い立つ気持ちを表す。ここはちょっと。ここはためしに。「―ようすを見よう」
2 依頼するときに用いる。ここはどうぞ。「―大目に見てください」
此処までお出で甘酒進じょ
《「進じょ」は、「進ぜん→進ぜう→進じょ」と音変化したもの》
1 よちよち歩きの幼児をじょうずに歩かせるために、少し離れた所から呼びかける言葉。
2 近づけないと知って、ここまで来てみろと相手をからかう言葉。
此処を最後
ここが死に場所だと思って死力を尽くすこと。
「―と攻め戦ふ」〈平家・八〉
「―と攻め戦ふ」〈平家・八〉
此処を先途と
ここが勝敗・成否を決する大事な場合だと思って、いっしょうけんめいになるようす。「―攻撃に死力を尽くす」
[補説]この句での「先途」は、重要な場面の意。「出発点」の意はない。
此処を踏んだら彼所が上がる
互いに関連しあい、影響しあうことのたとえ。また、一方がうまくいけば、他方がだめで、両方そろってうまくいかないことのたとえ。
提供元:「デジタル大辞泉」凡例
「こ‐こ【×此▽処/×此▽所/×此/▽是/×爰/×茲】」の前の言葉




