プロノン

どんな薬か?

 心臓の拍動のリズムの乱れをもとに戻す薬です。心臓の拍動をコントロールしている刺激伝導路に作用して、心筋の異常な興奮を抑え、1回の拍動で心臓から十分な血液を全身へ送り出せるようにします。

 コハク酸ジベンゾリン製剤塩酸プロパフェノン製剤は、頻脈性(ひんみゃくせい)不整脈に使用されます。

 塩酸プロカインアミド製剤硫酸キニジン製剤は、期外収縮(きがいしゅうしゅく)発作性頻拍(ほっさせいひんぱく)心房細動(しんぼうさいどう)急性心筋梗塞(しんきんこうそく)での心室性不整脈などの治療または予防のほか、手術や麻酔に伴う不整脈の予防や、通電療法(ECT)の際に使用されます。

副作用

①心不全などの心臓の異常、脈の異常、血圧の異常などがおこることがあります。

 胸が苦しくなったり血圧に異常を感じたときには服用を止め、すぐ医師に相談してください。

②薬によっては、過敏症状(発疹(ほっしん)、かゆみなどのアレルギー症状)や日光過敏症(直射日光に当たった部分の皮膚にかゆみや発疹が現れる)をおこすことがあります。また、コハク酸ジベンゾリン製剤では、間質性肺炎をおこすことがあります。

 このような症状がおこったときは服用を止め、すぐ医師に相談してください。

③吐き気・嘔吐(おうと)、食欲不振、下痢などの胃腸症状、めまい、頭痛、ねむけ、手足のしびれなどの神経症状が現れたり、肝障害、血液障害などがおこることがあります。

使用上の注意

①いろいろな剤型があって、食後の服用が原則です。十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。

 かってな判断で中止したり使用量を減らしたりせず、医師の指示通り服用することが大切です。

②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの有無や現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項を守ってください。

 以前にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人、両親やきょうだいにアレルギーのある人、また、うっ血性心不全、重症筋無力症、刺激伝導障害(房室ブロック、洞房(どうぼう)ブロック、脚ブロックなど)、低血圧、気管支喘息(ぜんそく)、重症の肝・腎(じん)機能障害といった病気のある人は、あらかじめ医師に報告してください。

③妊婦あるいは妊娠している可能性がある人は、あらかじめ医師に報告してください。

④小児がこの薬を使用するときは、医師の指示をより厳重に守ってください。

⑤副作用が出やすい薬なので、医師から入院治療をすすめられたら従ってください。また外来で治療するときは、薬の効果と副作用出現の有無をチェックするために、定期的な診察や検査は必ず受けてください。さらに週末、休暇前、旅行前などは薬が十分にあるかどうか確かめ、不足するようなら処方してもらってください。

⑥めまいやふらつきが出やすいので、車の運転、危険を伴う作業に従事する人は、医師に相談してください。

⑦ほかの薬を使う必要があるときは、前もって必ず医師に相談してください。

 薬によっては強心剤のジギタリス製剤やほかの抗不整脈剤及び合成抗菌剤勃起不全治療剤と併用すると、抗不整脈剤や併用した薬の副作用がおこりやすくなります。

製薬会社名 アステラス製薬、トーアエイヨー
剤形 錠剤
薬の色
包装材料の記号 547 150mg 150mg548 100mg
薬剤本体の記号 547、548
分類 循環器系の薬(循環器系用剤) > 不整脈治療剤 > 抗不整脈剤 > 塩酸プロパフェノン製剤
主な効果・効能 期外収縮、発作性頻拍