パセトシン
| 製薬会社名 | 協和発酵キリン |
|---|---|
| 剤形 | カプセル、細粒、錠剤 |
| 薬の色 | 淡青・白、橙、淡橙 |
| 包装材料の記号一覧 | KH 806 125mg 125mg、KH 807 250mg 250mg、KH 813 100mg(力価)/1g、KH 816 250mg 250mg |
| 薬剤本体の記号一覧 | KH 806/KH 806、KH 807/KH 807、KH 816 |
| 分類 | 感染症治療剤(抗生物質、合成抗菌剤、抗真菌剤・抗原虫剤・駆虫剤・抗ウイルス剤) > 抗生物質 > 広域用ペニシリン剤 > アモキシシリン製剤及び配合剤 |
| 適応となるおもな病気 | 敗血症、細菌性心内膜炎、気管支炎 |
どんな薬か?
細菌の細胞壁を破壊して、細菌を死滅させるはたらきのあるペニシリン系抗生物質のひとつです。
グラム陽性菌・グラム陰性菌の両方の細菌(赤痢菌、大腸菌、変形菌、インフルエンザ菌、腸球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、ぶどう球菌、淋菌(りんきん)など)によって引きおこされた感染症の治療に効果があり、ペニシリン剤のなかで、もっとも利用されている薬です。
呼吸器の感染症(扁桃炎(へんとうえん)・咽頭炎(いんとうえん)・喉頭炎(こうとうえん)・猩紅熱(しょうこうねつ)・肺炎・気管支炎など)、目・耳・鼻の感染症(眼瞼膿瘍(がんけんのうよう)・麦粒腫(ばくりゅうしゅ)・外耳炎・中耳炎・副鼻腔炎(ふくびくうえん)など)、歯の感染症(歯槽骨炎(しそうこつえん)・智歯周囲炎(ちししゅういえん)・抜歯後感染など)、泌尿器・尿路の感染症(腎盂腎炎(じんうじんえん)・膀胱炎(ぼうこうえん)・尿道炎・前立腺炎(ぜんりつせんえん)・子宮内感染など)、皮膚の感染症(瘭疽(ひょうそ)・癤(せつ)・癰(よう)・膿痂疹(のうかしん)など)、性感染症(梅毒・淋病など)、乳腺炎(にゅうせんえん)、細菌性心内膜炎、腹膜炎、敗血症、炭疽病(たんそびょう)、関節炎、リンパ節炎といった感染症の治療や、やけどや手術後の二次感染の治療に使用されます。
代表的なアンピシリン製剤は、古くからある天然型ペニシリン製剤に比べ、グラム陽性菌に対する効力は弱くなっています。
トシル酸スルタミシリン製剤は、長期に使用しても効果がなくならないようにした新しい薬で、とくに治りにくい、呼吸器や尿路におこった感染症の治療に使用されます。
アモキシシリン製剤は、消化性潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌の補助、胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃ガンに対する内視鏡的治療後のヘリコバクター・ピロリ感染症にも使用されます。
さらに、2つのペニシリン剤(主としてアンピシリン製剤と耐性ぶどう球菌用ペニシリン剤)とを合わせた複合剤もあります。
副作用
①過敏症状(発疹(ほっしん)・発熱・かゆみなどのアレルギー症状)をおこすことがあります。過敏症状がおこったときは服用を止め、すぐ医師に相談してください。
②ときに、下痢、吐き気、腹痛、食欲不振などの症状がおこることがあります。アモキシシリン水和物製剤では、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、急性汎発性発疹性膿疱症(高熱と多数の小膿疱を伴う紅斑が急激に現れる疾患)がおこることがあります。
③まれにショック症状や血液障害(貧血など)、腎臓(じんぞう)障害、口内炎、偽膜性大腸炎、肝機能障害、黄疸(おうだん)をおこすことがあります。
服用後、口内の異常(口渇・痛み・ただれなど)、めまい、耳鳴り、発疹、頻繁な便意、喘鳴(ぜんめい)などの症状がおこったときはショック症状の前兆のこともあるので、服用を止め、すぐ医師に相談してください。
使用上の注意
①いろいろな剤型がありますが、食後の服用が原則です。1日あるいは1回の服用量、服用時間については、医師の指示をきちんと守り、かってに中止、減量・増量しないでください。
②以前にペニシリン系の薬でショック症状をおこしたことのある人は、この薬は使用できません。
③以前に抗生物質で過敏症状をおこしたことのある人、両親やきょうだいにアレルギーのある人は、あらかじめその旨を医師に報告してください。
④肝臓・腎臓(じんぞう)・胃腸・血液に障害のある人、内服の不良な人または非経口栄養の人、全身状態の悪い人、フェニルケトン尿症の人、妊婦あるいは現在妊娠する可能性のある人は、病状を悪化させたり、胎児に悪影響を及ぼすこともあるので、あらかじめその旨を医師に報告してください。
⑤高齢者は副作用が出やすいので、使用に関して細かく注意されます。医師の指示通り、正しく服用してください。





