やっと/ようやく/何とか/どうにか の解説 - 小学館 類語例解辞典

やっと/ようやく/何とか/どうにか の共通する意味

待ち望んでいた事態が、長い時間かかったり手間どったりしたのち実現するようす。

英語表現 at last barely

国語辞書で調べる やっと ようやく 何とか どうにか

やっと/ようやく/何とか/どうにか の使い方

やっと 【副】
▽くり返し聞いてやっと理解した ▽急いで走ってやっと終電に間に合った ▽やっとの思いで仕事を完成させた
ようやく 【副】
▽寒さもようやくやわらいできた ▽子供もようやく一人前になった
何とか 【副】
▽締め切りまであと四日だが何とかなるだろう
どうにか 【副】
▽彼が来なくてもどうにかやっていけるだろう ▽どうにかこうにか論文が仕上がった

やっと/ようやく/何とか/どうにか の使い分け

「やっと」「ようやく」は、その事態が実現することのみを表わすのに対し、「何とか」「どうにか」は、実現した事態が不十分ではあっても、という場合に用いられる。
本人が積極的に努力したり、工夫したりして実現する場合に「何とか」「どうにか」は、用いられる。
「何とか」「どうにか」は、今後の事態についても用いられる。この場合「どうにか」は、「する」「やる」「なる」などと結びつくことが多い。
「どうにか」は、「どうにかこうにか」の形で用いられることがある。

やっと/ようやく/何とか/どうにか の関連語

かろうじて 【副】
最低そのことだけは満たされるさま。もう少しでできないところだったという余裕のない状態での物事の実現を表わす。「辛うじて」とも書く。「とっさに逃げたのでかろうじて命をとりとめた」
からくも 【副】
危険な状態をなんとか脱したさま。「辛くも」とも書く。「ゲームはからくも一点差で逃げきった」
危うく 【副】
「危うく…しそうになる」「危うく…するところだった」の形で、危険な状態から逃れたさまを表わす。「危うく命を落とすところだった」
すんでのところで 【副】
もう少しで全く逆の事態になるという危険な状態を表わす。「すんでのところでおぼれるところだった」
やっとこさ 【副】
「やっと」のくだけた言い方。日常の話し言葉として使う。「やっとこさ夏休みの宿題が終わった」
間一髪
一本の髪の毛ほどのすきまの意で、危険などをぎりぎりで避けられたときにいう。「飛行機の時間に間一髪間に合った」

やっと/ようやく/何とか/どうにか の類語対比表

…許してもらった…三人座れる広さ…私の番がきた…明日までに仕上げます
やっと
ようやく
何とか
どうにか

カテゴリ

#事柄・性質#今昔

やっと/ようやく/何とか/どうにか の類語 - 日本語ワードネット

ようやく の類語

不特定の期間か特に長い遅れの後に の意

非常に長い期間の後に の意

何とか の類語

若干の明らかでない方法または状態で; または若干の明らかでない手段で の意

どうにか の類語

若干の明らかでない方法または状態で; または若干の明らかでない手段で の意

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