威張る/おごる/付け上がる/高ぶる の解説 - 小学館 類語例解辞典

威張る/おごる/付け上がる/高ぶる の共通する意味

自分を、他人または本来の自分より優れていると思い、それを見せつけるような態度を取る。

英語表現 to be haughty

国語辞書で調べる 威張る おごる 付け上がる 高ぶる

威張る/おごる/付け上がる/高ぶる の使い方

威張る 【ラ五】
▽当選したとたんにいばる代議士 ▽部下にいばり散らす ▽一度勝ったぐらいでいばるな
おごる 【ラ五】
▽おごる平家は久しからず ▽人を人とも思わないおごった態度
付け上がる 【ラ五】
▽自然を無視した人間のつけ上がった考え ▽新人のくせにつけ上がっている
高ぶる 【ラ五】
▽つんけんして高ぶった人 ▽彼は出世しても少しも高ぶらない ▽おごり高ぶる

威張る/おごる/付け上がる/高ぶる の使い分け

「威張る」は、自分の強さや勢力を相手にわからせるように振る舞う意。良い態度とはされない。
「おごる」は、自分の優位に安心して気がゆるみ、わがままが出たり、相手をばかにしたりすること。「驕る」「傲る」とも書く。
「付け上がる」は、相手の好意、おとなしさなどを見て、相手の力を侮り、自分に許された範囲を越えて勝手な行動、態度を取る意。
「高ぶる」は、偉そうな態度を取る意。「付け上がる」は、あくまでも対人関係の中で相手を無視することだが、「高ぶる」は、相手はどうあれ一人で自分は偉いと思い込んでいる場合にいう。「昂る」とも書く。
「おごる」には他に、贅沢(ぜいたく)をするという意味もある。また「口がおごっている」のように、贅沢に慣れているという意味にもなる。このような場合は「奢る」と書く。さらに、「友だちに食事をおごる」のように、他人の飲食代を払ってあげる、という意味でも使われる。

威張る/おごる/付け上がる/高ぶる の類語対比表

…た態度…て歩く勝ちに…優しくすれば…一人で…
威張る-っ○-っ○
おごる-っ○-っ-
つけ上がる-っ○-っ-
高ぶる-っ○-っ△

カテゴリ

#人間の性質#体面・誇示・恥