あごん‐きょう【阿含経】
小乗仏教の根本経典。阿含部経典の総称。漢訳経典では長(じょう)・中・雑・増一の四阿含、または小阿含を加えた五阿含とする。
う‐きょう【有教】
法相(ほっそう)宗でいう三時(さんじ)教のうち、第一時の教え。阿含(あごん)経など。いっさいのものは因縁によって成り立っているが、それを構成するものは有ると説く。
さんじ‐きょう【三時教】
釈迦1代に説かれた教説を三時期に分類したもの。法相宗では、初時教を有教(うきょう)(阿含(あごん)経など)、第二時教を空教(般若(はんにゃ)経など)、第三時教を中道教(華厳経など)という。
し‐あごんきょう【四阿含経】
4種の阿含経。長(じょう)阿含経・中阿含経・増一(ぞういち)阿含経・雑(ぞう)阿含経のこと。北方仏教は阿含経を以上の四つに分類。
しょうじょう‐きょう【小乗経】
小乗仏教の経典。北方仏教の四阿含(しあごん)経、南方仏教の五ニカーヤなど、四諦・十二因縁を説いたもの。