いめ【夢】
「ゆめ」の上代語。「秋されば恋しみ妹(いも)を—にだに久しく見むを明けにけるかも」〈万・三七一四〉
む【夢】
[音]ム(呉) [訓]ゆめ [学習漢字]5年 〈ム〉ゆめ。「夢幻・夢想・夢中/悪夢・吉夢・残夢・春夢・酔夢・迷夢・霊夢・酔生夢死・白昼夢」 〈ゆめ〉「夢路・夢見/初夢・正夢」
む‐えん【夢魘】
恐ろしい夢にうなされること。
む‐きょう【夢境】
夢の中の世界。夢路(ゆめじ)。
む‐げん【夢幻】
ゆめとまぼろし。また、はかないことのたとえ。「—のこの世」
むげん‐げき【夢幻劇】
1 夢における人間生活を描いた戯曲。ストリンドベリの「ダマスクスへ」など。 2 夢幻的な世界を題材とし、観客を夢幻の境地に誘い込むような戯曲。メーテルリンクの「青い鳥」など。
むげん‐てき【夢幻的】
[形動]夢や幻のような感じのするさま。「ライトアップした—な夜景」
むげん‐のう【夢幻能】
能で、主人公(シテ)が、神・霊・精など超自然的存在のもの。全体がワキの見た夢か幻であるという構成になっているところからいう。→現在能
むげん‐ほうよう【夢幻泡影】
仏語。夢と幻と泡と影。人生のはかないことのたとえ。
む‐こん【夢魂】
夢を見ている人のたましい。転じて、夢。「—幾度か故天に飛びし」〈独歩・愛弟通信〉