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拈華微笑の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

言葉を使わず、心から心へ伝えること。また、伝えることができること。▽仏教語。「拈華」は花をひねる意。「華」は草木の花の総称。「拈」は指先でひねること。
句例
拈華微笑の間柄
用例
心敬は「無師自悟」とか「頓悟直路じきろの法」とか、禅語をしきりに使っている。そしてそれを追いつめてゆけば霊山の拈華微笑までゆくだろう。<唐木順三・日本人の心の歴史>
故事
釈迦しゃかが弟子に説法しているとき、一本の花をひねって見せたが、弟子たちはその意味を理解できず沈黙していた。ただ一人、迦葉かしょうだけが悟ってにっこりと笑った。釈迦は、迦葉が言葉で表せない仏教の奥義を理解できる者として、彼に仏法の奥義を授けた故事から。

拈華微笑の解説 - 学研 四字熟語辞典

ことばを用いずに心で相手に伝えることのたとえ。
注記
「拈」は、ひねる・つまむ。「華」は、花。ここでは蓮華れんげの花のこと。「微笑」は、微笑びしょうと同じ意味でほほえむことだが、ここでは「びしょう」という読み方はしないので注意。
故事
釈迦が弟子たちを集めて説法したとき、釈迦は何も言わずに蓮華の花の一輪をひねった。弟子たちの多くはそれが何を意味しているのかわからなかったが、ただ一人、弟子の迦葉かしょうだけがその意味を理解し、微笑したという。

拈華微笑の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

仏語。釈迦が霊鷲山 (りょうじゅせん) で説法した際、花をひねり大衆に示したところ、だれにもその意味がわからなかったが、ただ摩訶迦葉 (まかかしょう) だけが真意を知って微笑したという故事。そこで釈迦は彼にだけ仏教真理を授けたといい、禅宗で、以心伝心で法を体得する妙を示すときの語。

[補説]この語の場合、「微笑」を「びしょう」とは読まない。
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