すみ【墨】
1 油煙や松煙(しょうえん)を膠(にかわ)で練り固めたもの。また、それを水とともに硯(すずり)ですりおろしてつくった黒色の液。書画を書くのに用いる。 2 顔料などを固めて作り、硯などですって絵な...
すみ‐いか【墨烏賊】
コウイカやシリヤケイカの別名。
すみ‐いと【墨糸】
墨壺(すみつぼ)についている、黒い線を引くための糸。墨縄。
すみ‐いれ【墨入れ】
1 製図などで、鉛筆でかいた下図を、墨や黒インクで仕上げること。 2 ⇒墨壺(すみつぼ)
すみ‐いろ【墨色】
1 書いたり染めたりした墨の色合い。ぼくしょく。 2 墨で文字を書かせて、その文字の墨の色で吉凶を判断する占いの方法。墨色の考え。「向うに白き幟(のぼり)に人相—白翁堂勇斎とあるを見て」〈円朝・...
すみ【墨】
1〔墨汁〕India(n) ink, Chinese ink;〔固形のもの〕sumi, an ink stick墨をするrub an ink stick back and forth on an...
すみえ【墨絵】
sumi-e;〔画法〕monochromatic ink painting;〔絵〕an India(n)-ink picture [drawing]墨絵の山水an India-ink lands...
すみぞめ【墨染め】
墨染めの衣a (Buddhist monk's) black robe彼は20歳で墨染めの衣をまとったHe entered the priesthood at (the age of) twenty.
ぼくしゅ【墨守】
adherence ((to))古くからの習慣を墨守する人たちpeople who cling [adhere] to old customsあくまでも伝統を墨守しようとしたHe was set...
ぼくじゅう【墨汁】
Indian [India, China] ink墨汁で書くwrite in Indian ink
ぼくしけんあい【墨子兼愛】
中国戦国時代の墨子が、儒家の差別愛に対して唱えた博愛主義の考え方。▽「墨子」は戦国時代の思想家墨翟ぼくてき。兼愛・非戦・節倹などを主張した。「兼愛」は博愛の意。
ぼくしゅせいき【墨守成規】
従来の旧弊なしきたり・習慣などを改めようとせずに、かたくなに守ろうとすること。
ぼくめいじゅこう【墨名儒行】
表面は墨家ぼっかといいながら、実際には儒家の行いをしている意で、表向き吹聴ふいちょうしている主義・主張と実際の行動が違うたとえ。名目は墨家で行動は儒家という意。墨家・儒家はそれぞれ中国春秋戦国時代の思想集団をいう。
ぼっこんりんり【墨痕淋漓】
筆で書いたものが、生き生きとしてみずみずしいさま。▽「墨痕」は墨のあと、墨を使って表現したもの。「淋漓」は水や汗や血などが流れ落ちるさま。また、筆の勢いが盛んなさま。