すい【燧】
[音]スイ(漢) [訓]ひうち 〈スイ〉 1 火をおこす道具。火打ち石。「燧火・燧石」 2 のろし。「燧煙」 〈ひうち〉「燧石・燧金」
すい‐か【燧火】
1 火打ち石を打ち合わせて出す火。打ち火。切り火。 2 敵の襲撃や危急を知らせるために打ち上げる火。のろし。烽火(ほうか)。
すいじん【燧人】
中国古代、伝説上の帝王。民衆に火の技術と食物の調理法を教えたという。
すい‐せき【燧石】
「火打ち石」に同じ。
とぶ‐ひ【飛ぶ火/烽/燧】
古代、外敵襲来などの異変を知らせるために、火を燃やし、煙を立てた施設。
ひ‐うち【火打ち/燧】
1 火打ち石と火打ち金(がね)とを打ち合わせて火を出すこと。また、その道具。 2 建築で、ひずみを防ぐために、水平面上で直交する部材の隅に斜めにかける補強材。 3 ぶっさき羽織の背の縫い目の裂け...
ひうち‐いし【火打ち石/燧石】
玉髄に似た石英の一種。緻密(ちみつ)で硬く、灰色や黒色のものが多い。火打ち金と打ち合わせて発火させ、火打ち道具として用いた。フリント。
ひうち‐いた【火打ち板】
ふすまの枠組みを固定させるため、四隅に打ち付ける三角形の板。
ひうち‐かえ【火打ち替え】
1 不浄のことがあったとき、穢(けが)れをはらうために炉の火を新しくすること。 2 新年を迎えるにあたり、炉の火種を新しくすること。
ひうち‐が‐だけ【燧ヶ岳】
福島県南西部にある火山。標高2356メートル。南麓に尾瀬沼や湿原がある。