で/から の解説 - 小学館 類語例解辞典

で/から の共通する意味

材料・原料を表わす。

で/から の使い方

▽千代紙で鶴を折る ▽毛糸でセーターを編む
から
▽蚕のまゆから絹糸をとる ▽アブラナの種から油をとる ▽和紙はコウゾから作る

で/から の使い分け

材料から完成品への変化が少ない(できあがった物から材料を推測するのが比較的容易である)場合、材料は一般に「で」で表わす。
原料から完成品への変化が著しい(製品から原料を推測するのが困難である)場合には、原料を「から」で表わす。
「で」と「から」の関係は、英語のofとfromの関係に似ている。The chair is made of wood. (その椅子は木できている。) Bread is made from wheat. (パンは小麦から作られる。)
何かを判断するときの材料(根拠)も、「で」や「から」で表わす。この場合、「から」の方がやはり推論の過程を意識した表現となる。「雲行き明日の天気が分かる」「このデータだけから結論を出すのは困難だ」

で/から の類語対比表

笹の葉…舟を作る酒は米…造るプラスチックは石油…作る
から