2018.10.11

アイム・ジャパニーズ!

侍イングリッシュ

シンガポール駐在夫人の和子さんに、電話がかかってきました。ところが現地なまりが強すぎて、何を言われたのかさっぱり分からない和子さん。"I’m sorry, I’m Japanese."と言って、電話を切ってしまいました。

異国の地で、いきなりペラペラと話しかけられた和子さんの気持ちは分からないではないですが、この対応は、相手もびっくりです。聞き取れなかったのは自分の責任で、原因は自分が日本人だからと言ったのですから。

原因は国籍ではなく、現地の暮らしに不慣れなだけ。海外では対等、平等という価値観が大切にされ、和子さんだけの責任ではありません。

こんど電話がかかってきて、聞き取れなかったら、こんなふうに言ってみませんか。"I’m new to Singapore. You need to slow down. I don’t understand you."(私はシンガポールに来たばかりです。ゆっくり話して。理解ができません)。

本来、コミュニケーションは双方の理解が目的です。まくし立てたことも、現地なまりに不慣れだったことも、相互理解が成立しなかった原因を双方が作った点で対等です。英語は生きていくために他者にメッセージを伝える生活言語として、各国で奔放に使われている時代なのです。

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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